インタビュー

糖尿病の症状と定期健診のススメ

糖尿病の症状と定期健診のススメ
杉山 徹 先生

武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科部長

杉山 徹 先生

菅野 一男 先生

かんの内科 院長

菅野 一男 先生

貴田岡 正史 先生

医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

貴田岡 正史 先生

目次
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この記事の最終更新は2015年03月21日です。

糖尿病は典型的な初期症状を持ちません。むしろ基本的には無症状であることが多い病気です。無症状にも関わらず、放っておくと心筋梗塞など様々な危険な合併症を引き起こすからこそ、怖い病気なのです。

「無症状」の糖尿病ですが、血糖値が非常に高くなると次のような症状が見られることがあります。

  •  のどが異常に渇くようになり、異常に水を飲みたくなる
  •  尿の回数が多くなる
  •  食欲が増える
  •  疲れやすい
  •  体重が減ってくる(インスリンの作用不足が原因)

しかし、これらの症状が出始める頃には、糖尿病はある程度進行していることがあります。

さらに、高血糖を放置すると、先述した合併症が出現し、次のような症状が見られるようになります。

  • 視力の低下(糖尿病網膜症
  • 足のしびれ(糖尿病神経障害)
  • 尿の泡立ち(糖尿病腎症)
  • 手足のむくみ
  • 傷の治りが遅い
  • 吹き出物が出やすい
  • 性欲減退・勃起不全

先述したように、症状が出始めてしまった頃には糖尿病が進行していることがあるので、症状がなくても定期健診をしっかりと受診し、症状が出始める前に糖尿病を発見することが大切です。

最近は定期健診の普及によって、症状が出ていない早期の段階で気づくことができ、医師を受診することが出来る人も増えてきました。

症状が出ていない段階でも、なるべく早い段階で治療を開始することで、より合併症を予防できるという結果もでています(遺産効果)。また、早く治療を初めることができれば、薬を使わずに済むこともあります。

糖尿病であることを気付かずに放置していると、高い血糖が全身の血管に徐々にダメージを与えてしまいます。結果として脳梗塞心筋梗塞など、怖い病気の危険性を高めることにつながります。出来るだけ早期に治療を開始出来るよう、健康診断や定期検査はしっかりと受けましょう。

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