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糖尿病で勃起不全―糖尿病とEDの深い関係
糖尿病性EDとは―糖尿病患者さんのED発症率は2-3倍糖尿病性EDは糖尿病の合併症の1つです。糖尿病性EDとは、糖尿病によって陰茎が勃起しなくなったり、あるいはその維持ができなくなったために、満...
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糖尿病で勃起不全―糖尿病とEDの深い関係

公開日 2015 年 04 月 13 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

糖尿病で勃起不全―糖尿病とEDの深い関係
高橋 良当 先生

南千住病院

高橋 良当 先生

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

糖尿病性EDとは―糖尿病患者さんのED発症率は2-3倍

糖尿病EDは糖尿病の合併症の1つです。糖尿病性EDとは、糖尿病によって陰茎が勃起しなくなったり、あるいはその維持ができなくなったために、満足に性交を行えない状態のことを指します。糖尿病になると同世代の健常な方より、EDの発症率が2-3倍に高くなると言われています。

一般に、40代以降の糖尿病男性患者さんの半数程がED患者で、60歳過ぎると6~7割がEDであるとされています。糖尿病性EDは100-200万人と言われていますが、実際に治療を行っているのはその1%程度の1~2万人程度でしょう。

EDは以下の4つに大別されます。

  1. ストレスなど、なんらかの要因によって引き起こされる機能性ED
  2. 勃起に関わる神経、血管、平滑筋組織、ホルモン、陰茎白膜などの障害による器質性ED
  3. 機能性障害と器質性障害が混合された混合性ED
  4. その他の要因によるED

糖尿病性EDは混合性EDに分類されます。
高齢の方が多い糖尿病性EDでは、加齢に伴う加齢性EDか糖尿病性EDかの鑑別が非常に難しいのですが、治療法に大きな差異はありません。一般に糖尿病性EDは徐々に症状が進むのが特徴とされており、急に発症したEDは心理的な要因による機能性EDが疑われます。

糖尿病性EDの原因

糖尿病性EDは糖尿病の合併症で、血糖コントロールの不良状態が原因です。血糖コントロールの不良状態が継続した結果、神経障害と血管障害が生じ、それが糖尿病性EDの原因になります。

そもそも、勃起をするには陰茎に血液を一杯満たす必要がありますが、そのためには自律神経が正常に働いて血管が拡張し、陰茎平滑筋が持続的に弛緩しなければなりません。高血糖が持続した結果、自律神経障害が起こり神経伝達が悪くなれば、性的刺激や感度が鈍くなり、勃起力に影響を及ぼします。

また、血管内皮や血管壁の障害により血管が硬くなると、性的刺激による血管拡張や陰茎平滑筋の弛緩が妨げられやすくなります。こうなると血液の流入が抑えられ、十分な勃起が得られなくなって、EDを引き起こしやすくなります。さらに、陰茎白膜の弾性低下による陰茎内血液の流出もEDを助長させます。

糖尿病性EDのリスク

糖尿病性EDのリスク(危険因子)としては、以下のようなものがあります。

  • 血糖コントロール(血糖の平均や変動)が悪い
  • 進行した糖尿病合併症や動脈硬化がある
  • 高齢である
  • 糖尿病の罹病期間が長い

勃起しなくなった糖尿病患者の方へ―適切な受診が大切

糖尿病性EDが疑われる場合は、糖尿病を診ている内科、もしくはEDをよく診る泌尿器科に相談しましょう。

糖尿病性EDは薬物治療が基本で、日本国内で使用できるEDの治療薬は3種類のみです。いずれの薬も比較的安全に使うことが出来ますが、他の薬(特に心臓病のニトロ製剤)との飲み合わせではショックになる危険があります。

また、ED治療薬はインターネットで購入すると偽物が多く危険です。必ず病院に受診し、自分の病気と飲んでいる薬を医師に伝えた上で処方してもらうようにしてください。

糖尿病と性機能の関係性についてのエキスパート。多くのメディアを通じて糖尿病性EDの啓発活動を行っている。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

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