ししゅんきそうはつしょう

思春期早発症

最終更新日:
2023年03月29日
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2023/03/29
更新しました
2017/04/25
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原因

病気のタイプ

思春期早発症は大きく分けて、1.体質によるもの(特発性思春期早発症)、2.なんらかの基礎疾患が背景にあるもの、3.実は正常の発達で病的な思春期早発症ではないもの、の3つに分類されます。

1は女性に多く、女性の思春期早発症の多くは特発性思春期早発症といえます。一方、男性は、2のなんらかの基礎疾患がある場合が多く、原因検索のための詳細な検査を必要とします。

3は体質によるもので、幼少時に乳房が腫大したり、陰毛が生えたりすることがありますが、本格的に二次性徴が進むことはありません。1、2と3との区別のために詳細な検査を必要とすることがありますが、3と判定されれば治療は不要です。

病気のしくみ

思春期は性ホルモンの分泌によって開始しますが、思春期早発症ではこの性ホルモンが通常より早く分泌されるようになることが原因で発症します。

性ホルモンは卵巣や精巣から分泌されます。精巣や卵巣は脳の下垂体から分泌されるゴナドトロピンと呼ばれる2つのホルモン(LHFSH)の刺激を受けて性ホルモンの分泌を促します。また、下垂体がゴナドトロピンを分泌するには、脳の視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンの刺激を受ける必要があります。つまり、性ホルモンは視床下部から下垂体に刺激が与えられ、さらに下垂体から卵巣や精巣に刺激が与えられることで分泌が開始されます。

性ホルモンの分泌が早まる原因は複数あります。多くは、明らかな原因がなくゴナドトロピンが早期から分泌される “特発性思春期早発症”です。

一方、なんらかの病気によって生じる思春期早発症の場合、その原因はさまざまです。下垂体や視床下部に生じる腫瘍(しゅよう)や頭部外傷水頭症などでLH、FSHの分泌が亢進する場合や、LH様作用をもつ腫瘍によって性ホルモン産生が促進される場合、さらには性ホルモンの分泌を促す副腎や卵巣・精巣の腫瘍が原因で発症することもあります。特に男性ではこうしたなんらかの病気が背景にある可能性が高いとされています。

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