へんとうひだい

扁桃肥大

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

扁桃肥大は、口蓋扁桃と呼ばれるリンパ組織が通常よりも大きくなった状態です。摂食障害、いびき、睡眠時無呼吸などの原因になります。

原因

リンパ組織は口や鼻から入ってきた病原体に対する関所の役割を果たしています。上咽頭や中咽頭は鼻と口から体内に取り込まれた空気等が接触する部位です。病原体と触れ合う機会の多い部位ですから当然リンパ組織が発達しています。

口蓋扁桃は口蓋垂の両脇に存在するリンパ組織で、中咽頭の一部です。成長発達期のお子さんは免疫組織も発達段階ですから多くの異物に免疫反応が生じます。そのため口蓋扁桃は生理的反応で5〜7歳が最も大きくなります。口蓋扁桃の大きさは成人でも個人差があり、口蓋扁桃炎を繰り返すと大きくなる場合もあります。

症状

口蓋扁桃が過度に大きくなってしまうと食事や空気の通過に影響が出ます。小児では食が細くなるため、体重が増えにくい原因にもなります。また、気道が狭くなっていますので「いびき」「睡眠時無呼吸」「日中の眠気」「集中力低下」など様々な症状を引き起こします。重篤になると肺性心と呼ばれる病態になることもあります。

口蓋扁桃炎を繰り返すことで扁桃肥大が生じている場合、扁桃に細菌が住みつき、一見関係のない組織に障害を引き起こすことがあります。これを扁桃病巣感染症と呼びます。掌蹠膿疱症IgA腎症、胸肋鎖骨過形成症などが代表疾患です。

検査・診断

口から口蓋扁桃を観察して大きさを確認します。細菌感染が疑われる場合は細菌培養検査を行います。多くの場合アデノイドも肥大しているため、レントゲンや内視鏡も行います。睡眠時無呼吸症候群や扁桃病巣感染症が疑われる場合、それぞれの検査も行います。

治療

口蓋扁桃が大きいことが日常生活に影響している場合や扁桃病巣感染症では口蓋扁桃を摘出します。

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