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睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは、眠っているときに呼吸停止または低呼吸の状態が引き起こされる病気です。睡眠時に症状が現れるという特性上、発症していても自覚していない方が多く、潜在患者数は日本国...
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睡眠時無呼吸症候群すいみんじむこうきゅうしょうこうぐん (別:SAS)

更新日時: 2018 年 08 月 02 日【更新履歴
更新履歴
2018 年 08 月 02 日
更新しました。
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは、眠っているときに呼吸停止または低呼吸の状態が引き起こされる病気です。睡眠時に症状が現れるという特性上、発症していても自覚していない方が多く、潜在患者数は日本国内で200~300万人にのぼると推定されています。

その発症の一因として肥満が挙げられることから、生活習慣病のひとつとして取り上げられる機会が増えています。また、トラックや長距離バスの運転手、電車の運転士などがこの病気になると危険であるという認識が広まり、国土交通省を中心に積極的な対策が行われています。

睡眠時無呼吸症候群は、日中の活動にさまざまな影響を及ぼすだけでなく、高血圧や心血管系障害の発症や悪化につながることも報告されています。

 

原因

睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)に大別されます。

閉塞性(OSA)

睡眠中に上気道がふさがってしまうことで発症します。具体的には、下記のような原因で上気道がふさがります。

  • 肥満による首周りへの脂肪のつき過ぎ
  • 扁桃の肥大
  • アデノイド:鼻の奥とのどの間にある咽頭扁桃と呼ばれるリンパ組織の肥大
  • 上気道への舌の落ち込み

などが挙げられます。

また、顎の骨格が要因になっていることもあります。下顎が小さいと舌が入るスペースが狭くなるため、舌が後ろに落ち込みやすくなります。また、骨格が小さいと、少し脂肪がついただけでも上気道がふさがれやすくなります。

日本人は欧米人と比べると、それほど太っていなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれていますが、これは遺伝的に下顎が小さいことが関係していると考えられています。

中枢性(CSA)

脳による呼吸のコントロールがうまく効かなくなることが原因です。

症状

無呼吸は、医学的には「気道の空気の流れが10秒以上止まった状態」と定義されます。無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、 もしくは1時間あたり5回以上確認されると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

この無呼吸症状は、睡眠中の出来事であるために本人が自覚することが難しく、家族など身近な方に指摘されて発覚する場合が多く見受けられます。

本人が自覚しやすい症状としては、日中の強い眠気や夜間の頻尿が挙げられます。男性の場合、加齢により前立腺肥大を伴う方が多いため、夜間の頻尿にそれほど疑問を持たないことが多いです。睡眠時無呼吸症候群による頻尿には、日中の頻尿や排尿障害などがないので、前立腺肥大による頻尿とは鑑別が可能です。

また、無呼吸状態による体内の酸素不足から、起床時に頭痛を感じる方もいます。その他、集中力・記憶力の低下、夜間の中途覚醒や口渇などの症状が挙げられます。

検査・診断

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まず血液中の酸素濃度を調べるパルスオキシメータと呼吸センサーを装着して、睡眠時の呼吸状態を評価するスクリーニング検査を実施します。これは、自宅で実施することも可能な簡便な検査です。

簡易検査の結果から睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、1泊入院して終夜ポリソムノグラフィー(Polysomnography)検査を行い、脳波・眼電図・筋電図から眠りの深さや睡眠の質などを判定すると同時に、口鼻・胸部・腹部の呼吸運動センサーで呼吸の状態を評価します。

この検査によって、無呼吸(10秒以上の呼吸停止)や低呼吸(呼吸による換気が通常の半分になっている状態が10秒以上)が睡眠1時間あたりに発生している回数を調べ、睡眠時無呼吸症候群を診断します。

治療

睡眠時無呼吸症候群の治療としては、生活習慣の改善、マウスピースの使用、持続陽圧呼吸療法(CPAP)、外科的手術が挙げられます。

生活習慣の改善

睡眠時無呼吸症候群は、その原因のひとつに肥満が挙げられ、生活習慣との関係が指摘されています。生活習慣を改善し、体重を減らすことで無呼吸が改善する場合があります。必要な方には、寝酒の禁止、枕の高さの調整、側臥位寝の推奨などの指導が行われることもあります。

マウスピースの着用

症状が軽度の場合、マウスピースの使用でいびきの解消や気道閉塞の改善が認められることがあります。

持続性陽圧呼吸療法(CPAP)

症状が中等度以上の場合、持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)が選択されます。CPAP療法は、睡眠の際にマスクを装着し、鼻から空気を送り続けることで上気道を開く方法です。

CPAP装置はレンタルにより自宅にて継続的に使用することができます。

外科的手術

子どもの睡眠時無呼吸症候群では、扁桃肥大・アデノイドが原因であることが多いため、外科的手術が適応となることがあります。

 

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