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淋病
淋病とは、性感染症の一種であり、淋菌に感染することで生殖器を中心に炎症が生じます。特に男性では炎症を起こした部位に強い痛みを生じますが、女性は感染しても症状がないことがあり、気づかないうちにパー...
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淋病りんびょう

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更新日時: 2018 年 07 月 05 日【更新履歴
更新履歴
2018 年 07 月 05 日
内容を更新しました。
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

淋病とは、性感染症の一種であり、淋菌に感染することで生殖器を中心に炎症が生じます。特に男性では炎症を起こした部位に強い痛みを生じますが、女性は感染しても症状がないことがあり、気づかないうちにパートナーに感染させてしまうことや周辺臓器にも炎症が波及することがあります。

淋病は20歳代に感染者が多いといわれています。感染力が強く、一度の性行為で感染する確率はおよそ30%とされています。また、淋菌に感染した人は、他の性感染症を併発している可能性が高く、特にクラミジアは約3割の人が同時感染を起こしているといわれています。

最近では抗菌薬に耐性を持つ淋菌が流行しており、コンドームの使用による確実な感染対策が課題となっています。

原因

感染者との性行為によって淋菌に感染することで発病しますが、オーラセックスでも口の粘膜に感染して口内炎を生じることがあります。また、母体が淋菌に感染したまま出産を迎えると、産道を通ったときに赤ちゃんに感染することもあります。

淋菌は高温にも低温にも弱く、通常の環境内では生存することができないため、接触感染は生じないと考えられています。しかし、淋菌に汚染されたタオルや入浴施設の椅子などを介して他者に感染することがまれにあります。

症状

男性では、感染後2~7日の潜伏期間を経て、尿道炎が引き起こされます。強い排尿時痛と勃起痛が生じ、尿道から(うみ)のような分泌物が大量に排出されるのが特徴です。

この状態のまま放置しておくと、淋菌が尿道を通って精巣上体まで広がり、精巣上体炎を生じることもあります。精巣上体炎に進行すると、陰嚢(いんのう)が腫れ、強い痛みが生じることから歩行困難になることも珍しくありません。また、両方の精巣上体炎を生じると将来的に無精子症になることもあるので注意が必要です。

一方、女性の場合には男性ほど強い症状はみられません。淋菌に感染すると、子宮頸管炎を生じますが、症状はおりものの増加や軽度な不正出血のみで痛みはほとんどないため、見過ごされることが多いといわれています。

しかし、未治療の状態が続くと、卵管炎や卵巣炎を生じるだけでなく、骨盤内にまで炎症が波及し、骨盤腹膜炎や肝臓周囲の炎症を起こすFitz-Hugh-Curtis症候群を発症することもあります。

結果として、炎症によって卵管が癒着(ゆちゃく)し、不妊症や子宮外妊娠の原因となることもあります。オーラルセックスによる咽頭への感染は、男女ともに生じますが、軽度の口内炎ができるのみで自然と治ることが多いです。

また、出産時に産道で淋菌に感染した新生児は、特に眼球に炎症を起こし、重症な場合には失明することもあります。眼球に感染した淋菌は血行性に全身に行きわたって心内膜炎や腹膜炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあり、母体が淋菌感染を起こしている場合には出産前の確実な治療が必要となります。

検査・診断

診断には、尿道分泌物や膣分泌液、咽頭などから淋菌が同定される必要があります。そのため、採取した分泌物を顕微鏡で観察する検鏡法や培養検査、遺伝子検査などが行われます。

近年では抗菌薬に耐性のある淋菌も流行していることから、培養検査と同時に薬剤感受性検査を行い、適切な抗菌薬を使用することが推奨されています。

遺伝子検査では同時感染を起こしやすいクラミジアの検出も可能なため、一緒に行われることが一般的です。

また、淋病による精巣上体炎や骨盤腹膜炎などの重篤な合併症を疑われる場合には、種々の画像検査や血液検査によって、病変の評価や炎症所見など全身状態の評価が行われます。特に女性に生じるFitz-Hugh-Curtis症候群は腹腔鏡で直接肝臓周囲の癒着を観察する必要があり、診断を目的として腹腔鏡を挿入することがあります。

治療

基本的な治療は淋菌に感受性のある抗菌薬の使用です。どの抗菌薬に感受性があるかは薬剤感受性検査の結果が出るまでわかりませんが、一般的には第三世代セフェム系の飲み薬が使用されます。一方、ニューキノロンやテトラサイクリンには80%前後の耐性があるとされており、第一選択とはなりません。

通常は抗菌薬の飲み薬を3日ほど続ければ症状の改善が期待できますが、重篤な合併症を起こしている場合には抗菌薬の点滴が行われ、全身状態を安定化させるために入院治療が必要になることもあります。

また、男性女性に限らずどちらかが淋菌に感染した場合、そのパートナーも検査を受け、無症状であっても適切な治療を受けることが必要です。治療期間は性交渉を避けることが望ましいです。

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