治療
成人スチル病は根本的な治療が解明されておらず、症状が出現した際に炎症を抑えるための対症療法が主体となります。
具体的には、炎症を抑える作用があるステロイドの投与が一般的であり、重症な場合はステロイドの大量投与や免疫抑制薬の投与が検討されます。また、2019年からはこれらの治療によって十分な効果がない場合に、炎症を起こすインターロイキン6(IL-6)というサイトカインのはたらきを抑える生物学的製剤の“トシリズマブ”が使用できるようになりました。
なお、成人スチル病は上述したようにさまざまな合併症を起こすことがあるため、合併症に対する治療が必要になることもあります。
成人スチル病の患者さんとご家族の方へ
成人スチル病でよりよい治療を行うためには、普段のご自身の症状や状態、治療の希望を医師にしっかりと伝えることがとても大切です。「治療ノート」では、毎日の体温や痛み、皮疹などの症状、気になることや困りごとをスマートフォンやパソコンで簡単に記録することができます。
医師の方へ
成人スチル病について
成人スチル病の概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
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