症状
成人スチル病は全身に炎症が生じる病気ですが、中でも高熱・関節炎・皮疹の3つが主な症状です。
発熱は日中に平熱であるものの夕方から早朝にかけて38℃以上の高熱になる“弛張熱”という特徴的なパターンであり、倦怠感や疲れやすさ、体重減少などの症状を伴うこともあります。
一方、関節炎は発熱のタイミングで手首・膝・肘・肩などに生じることが多く、一般的には複数の関節に痛みや腫れ、熱感などの症状が現れます。これらの関節炎は一時的なこともありますが長く続くこともあり、その場合は骨や関節にダメージが生じることもあります。
また、皮疹は関節炎と同様に発熱と同じタイミングで現れ、熱が下がると同時に消失するのが特徴です。皮疹はかゆみなどの症状は伴わず、薄いピンク色でサーモンピンク疹と呼ばれさまざまな部位に生じます。
そのほか、この病気では喉の痛み、リンパ節の腫れ、脾臓や肝臓の腫れなどの症状が現れることもあり、重症化すると胸膜炎や心膜炎、間質性肺炎、播種性血管内凝固症候群などの合併症が生じることも知られています。
成人スチル病の患者さんとご家族の方へ
成人スチル病でよりよい治療を行うためには、普段のご自身の症状や状態、治療の希望を医師にしっかりと伝えることがとても大切です。「治療ノート」では、毎日の体温や痛み、皮疹などの症状、気になることや困りごとをスマートフォンやパソコンで簡単に記録することができます。
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成人スチル病について
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