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しゃこうふあんしょうがい

社交不安障害

最終更新日
2021年01月25日
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2021/01/25
更新しました

概要

社交不安障害(社交不安症)とは、他人との関わりの中での注視される状況において、過度の緊張や不安、緊張を感じ、自分の意見をうまく表現できない状態を指します。

社交不安障害ではいわゆる“あがり症”とは異なり、学校生活や仕事などさまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなってしまいます。そのため、日々の生活をうまく送ることができるようにするためにも、適切な治療を受けることが大切です。

原因

社交不安障害は同じ家族内で見られることがあることから、生まれつきの素因や環境因子が発症に関与していると想定されることがあります。しかし、兄弟であっても社交不安障害を発症する人としない人がいることから、そのほかの要因が関与することも想定されます。

また、社交不安障害は脳の構造的な変化を原因として発症するとも考慮されています。特に、恐怖を感じる部位である扁桃体と呼ばれる部位に構造的な違いがあり、そのために社交不安障害が生じるとも推定されています。

症状

社交不安障害では、人との関わりにおいて緊張や不安などの感情を抱くようになります。身体的な変化として、冷や汗や手足のふるえ、顔面の紅潮などが見られることもあります。

こうした反応は、特定の場面において誰でも抱く可能性があるものです。しかし、社交不安障害ではいわゆるあがり症とは異なり、人前でのプレゼンテーションといった特別な場面だけでなく、雑談や会食といった日常生活のちょっとしたコミュニケーションの場面においても症状が見られることが特徴です。

また、社交不安障害では他人から自分が評価されている感覚を持ち、学校生活や仕事など、さまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなってしまいます。すなわち、恐怖や不安な感覚、他人からの批判を避けるために人との関わりから遠ざかるようになり、登校や仕事への出勤を拒否する、アイコンタクトを避ける、人が集まる活動への参加を控える、などの行動が見られます。自尊心の低下や学力の低下、自殺未遂などの事態につながることもあります。

検査・診断

社交不安障害は、どのような症状が見られるかを詳細に評価することで診断されます。すなわち、他人に評価されることの恐怖心や不安を抱いていること、日常生活における他人とのコミュニケーションを避けること、などの状況を確認することが大切です。診断の過程においては、器質的な病気や薬物の乱用などの状況がないことも確認します。

治療

社交不安障害は、薬物療法と精神療法によって治療されます。すなわち、薬物療法としては、選択的セロトニン再取込み阻害薬や抗不安薬などの使用が検討されます。精神療法としては、認知行動療法が主に選択されます。医師や臨床心理士などとの対話を通して、不安や緊張の生じやすい場面を知ることや、負の感情が生じた際の対象方法を身につけることで、日常生活を円滑に送ることができるようにすすめていきます。

大勢の前で緊張するのは、多くの方が感じる感情です。しかし、日常生活に支障が生じるほどの状況では、治療を考慮することも大切です。そのため、気になる症状がある際には、専門の医療機関を受診することが重要であるといえます。

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