治療
もっとも一般的な治療は、エストロゲンの腟錠や内服薬による薬物療法です。治療を続けることで多くは1~2週間で症状の改善が見られます。一般的には腟錠が用いられますが、重症な場合や腟内に薬剤を投入するのが困難な場合には、内服薬が使用されます。
また、細菌や真菌に感染している場合には、抗菌薬を使用した治療が並行して行われます。腟や外陰部のびらん・潰瘍病変が重度な場合には、ステロイドの塗り薬が使用されることもあります。
エストロゲンによる薬物治療によって、症状が軽快したとしても、自然経過とともに再度症状が再燃することがあります。理由は生理的にはエストロゲンが分泌されていないためで、薬剤によって一時的に症状が改善しても、半年から1年後には同様の症状を繰り返すことになります。症状が再燃した場合には、婦人科を受診して検査を行ったうえで、再度エストロゲンの治療を受けることが必要になります。
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