現場への復職、
キャリアの継続に悩む医師のために

あなたに合わせた
オーダーメイドの
キャリア支援

滋賀医科大学では、全ての医師が安心して働き続けられる環境づくりを目指し、さまざまな支援に取り組んでいます。特に、女性医師のキャリア支援においては、一人ひとりの悩みに合わせた支援「女性医師支援のためのスキルズアッププログラム」を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
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あなたにあった支援プログラム

― 様々な要望にお応えします ―
現場に戻りたくても
戻れない医師のために
このプログラムを設計した背景はいくつかありますが、たとえば一度現場を離れた医師が急にフルタイムで復帰するのはハードルが高く、超短時間勤務システムのもとで子育てなどと両立しながら柔軟に働けることが重要だと考えました。イメージとしては“ホップ・ステップ・ジャンプ”の“ホップ”に相当するような、復帰への第一歩です。実際、これだけの時短勤務(週6時間、超過勤務なし)で働ける環境は珍しく、かつ給与が支給されることは社会への参加・医師としての貢献を感じられるとても大切な要素になると考えています。2017年からスキルズアッププログラムを始動し、これまでに10人ほどが利用しました。プログラムの大きな特徴は、オーダーメイドであることです。基本の枠組みは設けつつも、それぞれの事情を考慮して新たな仕組みを追加するなどして柔軟に対応してきました。たとえば、ある女性医師は、初期臨床研修終了後の約10年間、健康診断の仕事のみに従事してきたため医局に属した経験がなく「復帰するなら専門性を高めたいが、どの診療科で学ぶべきか分からない」と悩んでおられました。そこで3診療科を選択して1か月ずつ研修を行った後、本格的に研修を受ける科を選ぶ「プレプログラム」という仕組みを作りました。これは「ミニローテーション」という愛称で呼ばれるようになりました。

尾松 万里子

滋賀医科大学 男女共同参画推進室長
男女共同参画推進室のスタッフが直接ご相談に応じます!
キャリアについての不安や悩み、
私たちにご相談下さい!

滋賀医科大学では、女性医師のキャリア支援のために様々な取り組みを行っています。

女性医師のみなさんの「働く」を全力でサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご相談下さい。

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女性医師の体験談

先駆者たちの体験談、あなたと同じ不安や悩みを抱える方の事例が見つかるかもしれません。
「家族も仕事のやりがいも」―オーダーメイドの復帰支援で女性医師の希望に道開く
滋賀医科大学医学部附属病院 血液浄化部 診療登録医
布施 佳世子
出産を機に臨床の現場から離れ「やりがいのある仕事をしたい」と研修に参加した布施佳世子先生(滋賀医科大学医学部附属病院 血液浄化部 診療登録医)と、指導医の金崎雅美先生、プログラムを主導する尾松万里子先生にお話を伺いました。(布施)家族の中に医療者がおり、高校時代に進路選択で迷っていたときに相談に乗ってもらいました。「これからは男女問わず働くのが当たり前になる」という話を聞き、手に職を付けられる仕事をしたいと思ったのが医師を目指したきっかけです。医師になる道のりは険しそうでしたが、実際に働いている人の姿を見て「大変だがやりがいもありそうな仕事だ」と感じました。また、何か1つ自分の自信につながるものを得たいという思いも強かったです。
キャリア形成途中で離脱―女性医師が子育てからの復帰で果たしたスキルアップ
JCHO 滋賀病院 乳腺外科 非常勤講師
澤田 佳奈
プログラムを利用して子育てを大切にしながら仕事にも復帰して医師の専門性を高めた澤田佳奈先生(JCHO*滋賀病院 乳腺外科 非常勤講師)と、指導医の梅田朋子先生にお話を伺いました。(澤田)幼い頃から近所の小児科などに通い、つらいときにお医者さんに助けてもらった記憶があります。子ども心に医師という職業への憧れを抱いていました。高校の進路選択で将来の仕事について具体的に模索し、2つのことを考えました。1つは資格を取れる仕事という点。当時は社会的に就職氷河期が問題となっていた時期で、「将来生きていくのに困らないようにしたい」と思ったのです。もう1つは、もっとも興味の強い分野が医学だったこと。6年間かけて医学を勉強し、社会に還元したいと思いました。
「医師の仕事、研究、出産全て諦めない」―女性医師の思いをかなえた研修プログラム
近江八幡市立総合医療センター 小児科 常勤医師/部長滋賀医科大学医学部附属病院 小児科 (小児リウマチ外来) 非常勤講師 (診療)
佐藤 知実
小児リウマチ外来を開設するべくキャリアを積んでいた佐藤知実先生は、滋賀医科大学のスキルズアッププログラムを活用し、仕事・研究・出産全てを諦めない道を進みました。思いをかなえるまでのあゆみやどのようにプログラムを活用したのか、お話を伺います。(佐藤)昔から子どもが好きで、病気で困っている子どもを助けられる仕事をしたいと思っていました。先天的な慢性疾患や難病などで苦痛や生きづらさを感じている子どもたちを医療の力で手助けして苦痛を取り除き、周りの子と同じように生活できるようサポートしたいという気持ちが強かったです。小児リウマチ医になろうと思ったのは医学部4年の頃です。免疫学の授業がとても興味深く、適切に治療すれば患部の痛みを抑えて日常生活を送れるという可能性を知り、その道に進むことを決心しました。そう決めた理由には日本における小児リウマチをめぐる課題も関係しています。たとえば「トシリズマブ」という薬がありますが、これは一般病院では投与が難しく、処方には小児リウマチ医(日本小児科学会認定の小児科専門医、日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医の両方の資格を有する医師)の管理・診療が望ましいとされています。ところが実際には、小児リウマチ医の数は非常に少なく(全国に70人程度)、不在のエリアも多いため、治療薬はあるのに投与できないという残念な状況が生まれていました。当時は滋賀県もそのような状況であったため、私は小児リウマチ医になり、母校の滋賀医大で小児リウマチ外来を開くという夢を持ったのです。

キャリア支援に込める想い

私たちがなぜキャリア支援に取り組むのか、その想い・熱意に触れてください。
女性医師 キャリア中断からの一線復帰を支援―プログラムに込めた思いを語る
滋賀医科大学 男女共同参画推進室長
尾松 万里子
このプログラムを設計した背景はいくつかありますが、たとえば一度現場を離れた医師が急にフルタイムで復帰するのはハードルが高く、超短時間勤務システムのもとで子育てなどと両立しながら柔軟に働けることが重要だと考えました。イメージとしては“ホップ・ステップ・ジャンプ”の“ホップ”に相当するような、復帰への第一歩です。実際、これだけの時短勤務(週6時間、超過勤務なし)で働ける環境は珍しく、かつ給与が支給されることは社会への参加・医師としての貢献を感じられるとても大切な要素になると考えています。2017年からスキルズアッププログラムを始動し、これまでに10人ほどが利用しました。プログラムの大きな特徴は、オーダーメイドであることです。基本の枠組みは設けつつも、それぞれの事情を考慮して新たな仕組みを追加するなどして柔軟に対応してきました。たとえば、ある女性医師は、初期臨床研修終了後の約10年間、健康診断の仕事のみに従事してきたため医局に属した経験がなく「復帰するなら専門性を高めたいが、どの診療科で学ぶべきか分からない」と悩んでおられました。そこで3診療科を選択して1か月ずつ研修を行った後、本格的に研修を受ける科を選ぶ「プレプログラム」という仕組みを作りました。これは「ミニローテーション」という愛称で呼ばれるようになりました。