原因
全身性強皮症の原因は、遺伝的な要素と出生後の環境要因が複雑に関与していると考えられています。病気を発症しやすいかどうかを示す疾患感受性遺伝子が多数突き止められていますが、全身性強皮症は疾患感受性遺伝子1つで発症する病気ではありません。つまり、全身性強皮症は親から子どもに遺伝する遺伝病ではないものの、全身性強皮症を含めた膠原病や自己免疫疾患になりやすい体質は引き継がれることがあります。
環境要因としては有機溶媒などの化学物質への曝露(問題となる因子にさらされること)や粉塵吸入が知られていますが、これらの要因が明確でない患者のほうが圧倒的に多いことが分かっています。
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【第119回日本内科学会レポート】膠原病における間質性肺疾患(ILD)診断・治療のポイント――全身性強皮症や多発性筋炎/皮膚筋炎での特徴とは(6800字)
膠原病はT2T(treat to target:目標達成に向けた治療)という考え方が普及し、予後が飛躍的に改善している。しかし、いまだ難治性の病態もいくつか残されており、その代表が「間質性肺疾患(ILD)」だ。特に全身性強皮症(SSc)や多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)においては死因の3分の1以上
【第120回皮膚科学会レポート】皮膚と多臓器病変をつなぐ:全身性強皮症(2600字)
全身性強皮症は、皮膚および内臓諸臓器の線維化と血管障害を特徴とする全身性の自己免疫疾患である。東京大学大学院医学系研究科・医学部 皮膚科学 准教授の浅野 善英氏は、第120回日本皮膚科学会総会(2021年6月10~13日)で行われた会頭特別企画1の中で、臓器横断的な基本病態と各臓器に特異的な修飾因子
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検査の内容から可能性のある病名を知りたい
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