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舌がん
舌がんとは、舌に発生するがんを指します。口の中で生じるがんとしては最も頻度の高いものであり、2013年度の頭頸部がん学会の報告によると舌がんは1238例の発生数であり、口腔内のがんのうち半数以上...
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口・のど

舌がん(ぜつがん)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

舌がんとは、舌に発生するがんを指します。口の中で生じるがんとしては最も頻度の高いものであり、2013年度の頭頸部がん学会の報告によると舌がんは1238例の発生数であり、口腔内のがんのうち半数以上を占めています。

舌がんは舌の先端に出来ることはあまりなく、舌の側面に見ることが多いです。鏡で見てご自身で判るため、早期のうちに医療機関を受診する方が多い一方、中には転移を起こしていることもあります。

舌はしゃべることや食事をとること、味を感じることなど、日常生活の基本動作においてなくてはならない臓器です。そのため、治療においても根治を目的とするだけでなく、QOL(生活の質)を保つことも考慮して行うことが求められる病気であると言えます。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

原因

舌がんは頭頸部に発生するがんとして「頭頸部がん」の一種に数えられますが、舌がんに限らず、頭頸部領域すべてにいえることですが、この領域はお酒やたばこに非常に影響を受けます。その場合、舌を含む口腔から咽頭一帯が全体的に影響されることになります。口から胃にかけてお酒の通るルートに沿って、同時もしくは異時性にがんが多発します。これをフィールドキャンサリゼーションと呼びます。つまり舌がんの場合、発がん物質が触れた場所一帯に、がんが発生しやすいのです。

頭頸部がんのリスク因子である飲酒や喫煙は、食道がんなど消化器系悪性腫瘍とも共通しています。そのため、舌がんが診断される時には食道がんを併発していることもあります。

このほか、歯が内側へと傾いており、舌にあたって慢性的な刺激となってしまうことが、がんの原因であるとも考えられています。

ただし、一般的ながんの発症年齢のピーク(50代~60代)とは異なり、舌がんは飲酒や喫煙を長期に及んで続けていない20代の若い方でも発症するという特徴を持っています。こういったケースにおいては別の因子が関係している可能性もあり、今後の解明が待たれます。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

症状

舌がんの典型的な初発症状は、舌の両側の縁の部分にできる硬いしこりです。ただし初期の舌がんは口内炎に似ており、耳鼻科や歯科、あるいは内科などでも「口内炎」と誤診を受けやすい傾向があります。処方された塗布薬を使用していても、口内炎のようなしこりが2週間近く治らないようであれば、舌がんを疑って病院に相談することをおすすめします。特に、舌表面がざらつき、しこりが触れるほどになっているときには注意が必要です。

また、舌がんの局所病変が歯にあたるなどして、出血や痛みを伴うこともあります。舌がんが進行すると、病変は潰瘍になり、持続性の痛みや出血、強い口臭といった症状が現れます。

舌がんは表面上の変化から生じることもありますが、症状が判りにくいこともあります。この場合には転移の症状が先に出ることもあり、首のリンパ節の腫れなどが出現します。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

検査・診断

舌がんの診断は、局所からの細胞を採取して(生検と呼びます)顕微鏡で観察する病理学的検査を元にして行われます。

舌がんでは診断に加えて、病変部位がどの程度広がっているかを確認することも重要になります。このことを目的にして、超音波検査やCT、MRIといった検査が行われます。頚部に病変部位が転移している時には、PET検査を行うこともあります。以上の検査を元にして病気分類(ステージ分類)を行います。

また、原因の項目でも記載したように、舌がんの発生に際して消化器系にもがんを発生することがあります。このことを確認するために、上部消化管内視鏡検査を行うことも重要です。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

治療

舌は、しゃべる、ものを食べる、味を感じる、といった重要な役割を持った器官であるため、可能な限り機能を温存できるように治療方法を工夫することになります。舌がんの治療法には、腫瘍を切除する手術と、舌にメスを入れず放射線治療で治す方法、化学療法があります。これらを個々の患者さんに合わせて、最適な方法を選択することになります。

舌がんの約9割は切除手術により治療します。しかし、患者さんの中には合併症の関係から手術を受けることができない方もいるため、この場合には別の方法が選択されます。この際、小線源治療と呼ばれる放射線療法を行うこともあります。小線源治療の際には抗がん剤治療などを併用する必要がありません。「イリジウム針」を挿入するのみで済んでしまうため、手術による身体的な負担を軽減することが可能です。小線源治療では正常細胞への影響を軽減できるため、粘膜炎や味覚障害、口内乾燥症などの合併症のリスクを軽減できます。ただし、小線源治療にもデメリットはあるため、最終的な治療方針は患者さん毎で決定することが重要です。

舌がんでは飲酒や喫煙といった生活習慣と関連して発生し、その他のがんを合併・続発することも稀ではありません。舌がんに対しての治療を行った後も、がんの再発や新規がんの発生を予防する目的に、禁酒・禁煙を心がけることが大切です。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

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