2017年8月7日、自治医科大学・群馬大学の医学生を対象に、群馬の地域医療を体験してもらう「地域医療体験セミナーin草津」が開催されました。(『地域医療体験セミナーin草津』のレポートはこちら。)
その後、セミナーに参加した学生のみなさん、地域医療に従事する医師や群馬県医務課職員等が 自治医科大学 高久名誉学長を囲み、互いに交流を深めました。
本記事では、セミナー後に草津ホテルにて行われた「自治医科大学 高久名誉学長を囲む会」をレポートします。
はじめに、地域医療振興協会常務理事 折茂賢一郎先生が開会の挨拶を行いました。
「自治医科大学 高久名誉学長を囲む会」は高久先生が自治医科大学の学長に就任された年からスタートしました。高久先生が軽井沢にいらっしゃる機会に、六合(くに)温泉医療センターに足を運んでいただいたことがきっかけとなり、いつからか地域医療に従事する医師や学生が多数集まるようになったということです。そして、西吾妻福祉病院が開院し、2010年より自治医科大学と群馬大学が合同で地域医療実習を行うようになると、両大学の学生も参加するようになりました。今では毎年夏に、日本有数の観光地である草津温泉で、地域医療に従事する医師や群馬県医務課職員、自治医科大学・群馬大学の学生や卒業生などが高久先生を囲み、交流を深めています。
自治医科大学 名誉学長 高久史麿先生は、会の始まった当初のエピソードをお話しされました。高久先生は自治医科大学の学長に就任された年に軽井沢で夏季休暇を取られ、その際に六合(くに)温泉医療センターへ足を運ばれたことがきっかけで交流会がスタートしました。当初は数名ほどの小さな集まりでしたが、今では50名以上が集まるようになり、交流の輪が広がったことを大変嬉しく思うとお話しされました。
また、50年ほど前に群馬大学で助手をされていた当時の、スキーに挑戦したり自動車の運転免許を取得したりといった群馬での思い出についても語られました。
続いて来賓の挨拶が行われました。西吾妻福祉病院組合の管理者を務める萩原睦男(ちかお)長野原町長は、行政に求められていることを実行していくためには地域住民のみなさんの協力が必要であるとお話しされました。また西吾妻福祉病院組合の管理者として、病院関係者・地域医療振興協会・地域住民のみなさんで西吾妻福祉病院の在り方について定期的に話し合う機会を大切にしたい、地域医療を通じて西吾妻のみなさんに貢献していきたいと語りました。
群馬大学医学部附属病院 医療人能力開発センター 講師の羽鳥麗子先生は、学生が在学中に地域実習を行ったり、他大学の学生と交流したりする機会は貴重で、大変意義のあるものだと語りました。特に今回の実習の参加学生はみな群馬県出身であることから、同郷の学生同士で交流することでよい刺激になったのではないかとお話しされました。
群馬県医務課 医師確保対策室 江原昭二室長は、自治医科大学や群馬大学の学生に将来の地域医療を担う存在になってほしいと語りました。群馬県では2013年度に群馬県地域医療支援センターを設置し、地域医療に貢献する将来の医療のリーダーとなるべき人材を育成しています。
乾杯の挨拶は西吾妻福祉病院管理者件病院長 三ツ木禎尚先生によって行われました。
続いて自治医科大学・群馬大学の研修生の自己紹介が行われました。
自治医科大学・群馬大学の研修生はみな群馬県出身ということで、それぞれが出身地域や出身高校を紹介し、大変盛り上がりました。
西吾妻福祉病院副病院長 塩谷恵一先生によって閉会の挨拶が行われると「自治医科大学 高久名誉学長を囲む会」は大盛況のうちに終了しました。
「自治医科大学 高久名誉学長を囲む会」は、地域に貢献していきたいという思いをもった医師、学生、群馬県職員が美味しい料理に舌鼓を打ちながら、ざっくばらんに意見を交換できる貴重な交流の場となっています。特に学生のみなさんにとっては「地域医療体験セミナーin草津」とあわせて大変な有意義な時間となったのではないでしょうか。学生のみなさんが今回の参加をきっかけにして、地域医療に対して具体的なビジョンを持ち、いずれは地域医療を担うリーダーとして活躍されることが期待されます。
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