インタビュー

【特集】 花粉症の初期療法

【特集】 花粉症の初期療法
[医師監修] メディカルノート編集部

[医師監修] メディカルノート編集部

毎年スギ花粉症に苦しめられ、2月から4月をつらい思いで過ごされている方は、症状が始まる前から対策をしたほうが、ピーク時の症状が抑えられるかもしれません。スギ花粉症の初期療法(対症療法:症状を和らげる治療)について見てみましょう。

花粉が飛び始めて、粘膜の免疫細胞が活発にはたらき始め、炎症が強くなってから薬を使うのでは、症状が楽になるまでに時間がかかります。初期療法は、薬によって、花粉飛散予測日の1週間前に開始するか、予想日付近もしくは症状が少しでも現れた時点から開始します。

花粉が飛び始める前からアレルギー反応を抑える薬を使っておいたほうが、症状の出現を遅らせることができ、ピーク時の症状を楽にできると考えられています。

アレルギーを抑える内服薬・点鼻薬・点眼薬には、市販されているものもあります。しかし市販薬には、症状をやわらげるためのさまざまな成分が添加されており、数か月に渡って使用するには向かない場合もあります。

特に点鼻薬に鼻づまりを楽にする目的で血管収縮薬が添加されている場合、常用することでかえって血管が広がりやすくなり、鼻づまりがひどくなることもあります。

点眼薬では防腐剤が添加されており、かえって黒目・白目を傷つけたり、コンタクトレンズとの併用に注意が必要だったりといった場合もあります。

市販薬は一時的な使用を目的としているため、毎年花粉症に苦しめられている方が初期療法に使用するには不向きであると考えられます。

花粉症治療は、内科・耳鼻咽喉科・眼科・皮膚科・アレルギー科などで広く行われています。どの科でも初期療法は可能ですが、眼科では点眼薬以外の処方は行われない場合が多いでしょう。コンタクトレンズを使用している場合や、目のかゆみが主な症状の場合は眼科を受診し、目の症状が軽く鼻のかゆみ・くしゃみなどが強い場合は耳鼻咽喉科が適しています。

眼科では、まぶたの裏の状態を確認し、必要に応じてコンタクトレンズの種類変更や、使用中止のアドバイスも行います。耳鼻咽喉科では鼻粘膜を観察し、風邪などとの鑑別を行い、鼻水吸引などを行います。また、かかりつけの内科がある場合はそちらで相談されてもよいでしょう。

毎年どのような症状が強いか、今までどのような薬を試し、どの薬が効き、どの薬が合わなかったかったかなどを伝えましょう。内服薬の中には眠気が出やすいものもあり、自動車運転や危険作業など、眠気が出て困る場合が多いかどうかも重要な情報です。

症状がゼロになるわけではありませんが、つらさを減らせる可能性は十分にあります。自分に合う薬をみつけられるよう、効果を医師に伝え、花粉飛散時期は通院を続けることが重要です。

毎年花粉症に苦しめられている場合、花粉飛散時期の少し前の受診をおすすめします。首都圏の場合は、例年2月中旬から飛散開始することが多いため、1月末から2月はじめの受診がよいと思われます。