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エアコンを使っても部屋が冷えない原因と改善方法

エアコンを使っても部屋が冷えない原因と改善方法
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この記事の最終更新は2020年06月23日です。

エアコンを使用しても部屋がなかなか冷えないという場合、機器の故障以外にもさまざまな原因が考えられます。ただ、原因によっては自分で改善できる場合も。

本記事では、エアコンが効かない原因をタイプ別にご紹介しますのでチェックしてみてください。

まずは、エアコン本体のランプ(電源ランプやタイマーランプなど)が点滅していないか確認しましょう。メーカーや機種ごとに点滅するランプと点滅の意味が異なりますので、取扱説明書をよく確認して対処してください。大きく分けると、ランプ点滅には次の三つの場合があります。

■特別な運転をしている

たとえば“内部クリーン運転”をしているときにランプが点滅することがあります。

冷房または除湿を停止したあとに、カビや雑菌の繁殖を防ぐために内部を乾燥させるのが“内部クリーン運転”です。エアコンが動いているように見えても冷房機能は停止しているため、室内が冷えません。

■お手入れ時期を知らせている

エアコン内部のお手入れが必要な箇所をランプ点滅で知らせる機能を持ったエアコンがあります。説明書を参照して適切に掃除をしましょう。

■何らかの異常がある

エアコンに何らかの異常が発生しているため、ランプの点滅で知らせていることも。この場合、リモコンなどで“エラーコード”をチェックして異常箇所を確かめましょう。説明書にしたがってエラーコードを確認したうえで、メーカーに問い合わせるなどの対応が必要です。

電源ランプが正常に点灯していたら、エアコンの設定を確認してみましょう。

運転モードが“冷房”になっているか確認してください。気づかないうちにリモコンのボタンを押してしまい、“暖房”や“送風”に変わってしまっているということもあります。

設定温度を確認してみましょう。エアコンは、室温が設定温度に近づくにつれて運転が緩やかになり、設定温度に達すると冷風を送らなくなります。そのため設定温度が高すぎると部屋が十分に冷えません。

風量が少ない設定(“微風”や“弱風”など)になっていると、室内が冷えるのに時間がかかります。また、風がエアコンの真下に向いていると、足元だけ冷えて顔や首元が暑いということもあります。

省エネ用の自動運転モード(“エコモード”など)に設定されていると、冷房が強くならなかったり、希望の温度まで下がらないうちに自動停止してしまったりすることがあります。

エアコンの設定に問題がなければ部屋の状態を確認してみましょう。

エアコンからの風が家具やカーテンで遮られると、風が効率的に室内へ行き渡らず冷えにくくなります。障害物を移動させるか、扇風機やサーキュレーターを使い、冷風を室内全体へうまく誘導しましょう。

窓やドアが開いていないか確認してください。カーテンなどに隠れて、気づかないまま窓やドアを開けっぱなしにしている場合があります。換気扇は冷房の効果を弱めてしまうため、停止したほうがよいでしょう。

エアコンは機種ごとに能力(パワー)が決まっており、対応できる部屋のサイズも目安があります。そのため、広い部屋にパワーの小さなエアコンを設置しても効率よく冷やすことができません。能力は説明書などに通例“畳数”で表記されています。部屋の広さに合っていない場合は、エアコンの取り替えを検討したほうがよいかもしれません。

エアコンは室内機と室外機から成り立っています。その両方を確認しましょう。

室内機の前面パネルを開けるとフィルターがあります。フィルターにほこりや汚れがたまっていると、空気の取り込みや送風の効率が悪くなり、冷房が効きにくくなります。フィルターを掃除してほこりと汚れを取り除いてください。

部屋の空気を取り込む吸込口や冷風を送り出す吹出口がふさがれていると、冷えた空気が部屋全体へ行き渡りにくくなります。カーテンなどの障害物がないか、中に異物が詰まっていないか確認してください。

家の外にある室外機も空気を吸い込んだり吐き出したりしています。室外機のまわりに障害物があるとエアコンの運転効率が悪くなってしまうため、取り除いてください。

ランプの点滅でエラーコードをチェックして故障に該当していたら、修理を依頼するか買い替える必要があります。また、ランプ点滅がなく故障している場合もあります。

上記のチェックポイントにまったく当てはまらなかったり、設定変更や掃除などの対処をしても冷房の効きが改善されなかったりした場合、メーカーやお店に相談してみるとよいでしょう。

メーカーに修理を依頼する場合には、まず保証書で保証期間をチェックしましょう。家電製品には必ずメーカー保証がついています。保証期間中は原則として無料で修理が受けられますが、保証書に例外規定が記されていますので確認してみてください。たとえば、不適切な使用や改造、事故、災害などによる故障は保証対象外になるのが通例です。

保証期間内、期間外にかかわらず、まずはメーカーに問い合わせて修理費用や修理にかかる期間を確認するとよいでしょう。

家電販売店によっては、メーカー保証期間を延長するサービスを提供していることがあります。延長期間や延長サービス料金は店によってさまざまです。購入時に延長保証に入っていた場合は販売店の保証書を確認し、販売店に問い合わせてみましょう。

エアコンの寿命は10年が目安といわれています。メーカーとしても、10年程度は修理に必要な部品を保有していますが、それを超えると部品がなくて修理できない場合もあります。想定寿命や部品保有期間は取扱説明書などに記載されています。

これまでの使用期間を考えて、今後何年くらい使えそうか確認してみましょう。修理費用と照らし合わせ、修理と買い替えのどちらがよいか検討してください。

エアコンがうまく機能しないと熱中症のリスクが上昇します。自分でできる対処法で解決しない場合、修理や買い替えを検討しましょう。修理にはある程度時間がかかりますし、夏場には修理依頼が集中して混み合います。エアコンの不具合が見つかったらなるべく早めに手を打つのがおすすめです。

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