治療
治療を進める場合には、歯科インプラント治療のメリット・デメリット、治療後のメインテナンスの必要性、合併症とリスク、治療期間、費用などについて説明し、患者の同意のもと治療計画に沿って治療を進めます。
手術は局所麻酔にて行いますが、鎮静薬を静脈に点滴する静脈内鎮静法を行える施設もあります。手術方法としては1回法と2回法があり、患者の状態に応じて選択されます。
1回法
歯肉を切開し、ドリルで顎の骨に穴を開けます。そこにインプラント体を埋め込み、アバットメントを被せます。アバットメントが歯茎から出た状態でインプラントと骨が結合するまで数か月間待ち、結合したら人工歯を装着します。
1回法は手術が1回で済むため2回法と比較すると体への負担が軽く治療期間を短くでき、費用が安いなどのメリットがあります。一方で、歯茎を露出したまましばらく期間をあけるため感染リスクが高く、1回法は治療を行う顎の骨が薄い方や、全身疾患のある方は適応とならない場合もあります。
2回法
手術を一次手術と二次手術の2回に分けて行います。一次手術では1回法と同様にインプラント体を埋め込んだ後、仮の蓋を被せて切開した部分を縫合します。インプラント体と骨が結合するまでは約3~6か月程度の治癒期間を置きます。二次手術では歯肉を切開し、仮の蓋を外してアバットメントを連結させ、その後、歯茎が治癒したら人工歯などを装着します。
2回法は1回法と比較して感染リスクが低く、多くの症例で適応となります。
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