治療
パラコートに対する解毒剤は存在しないため、治療は対症療法が中心となります。急速な経過で症状が重篤化するため、迅速な対応が必要です。
具体的には、腸管内に入ったパラコートが体内に吸収されないように、活性炭やポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどを用いて、腸管内を持続的に洗浄します。また、尿を介してパラコート排泄を促すために、大量輸液を行ったり昇圧剤を使用したりします。
治療期間中には、電解質バランスの変動、腎機能や呼吸機能の低下をみることもあるため、適宜、血液透析や気管挿管を行なったうえで人工呼吸管理なども行われます。
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