症状
マロリー・ワイス症候群では急激に腹圧が上昇することで、胃と食道の境目の粘膜に過度な負担がかかって裂けるように破けます。
この病気は粘膜の表層だけではなく、深い部分まで裂けるのが特徴です。破れた箇所からの出血は赤い鮮血であることが多いです。
これらの出血は口から吐き出される“吐血”となるため、非常に重篤な病気と思われがちです。しかし、繰り返される嘔吐など、急激に腹圧が上昇する原因がなくなると出血は自然に止まることがほとんどであり、多くは胸やお腹の痛みも伴いません。
なお、マロリー・ワイス症候群による出血量は少ないことが多いですが、粘膜が裂けた範囲が広い場合や血管の損傷が強い場合は出血量が多くなり、血圧低下などのショック症状が引き起こされることもあります。
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