検査・診断
乳管内乳頭腫は非浸潤性乳管がんと呼ばれる悪性腫瘍と病態が似ているため、正確に診断をつけることが重要です。
乳頭から分泌物がある場合、まずは問診が行われます。その分泌物が片側、あるいは両側にみられるのかどうかや、一つの乳管からでているか、複数の乳管からでているかどうか、分泌物がどのくらいの期間出ているか、どんな色かなどを確認します。
また、プロラクチン(乳汁産生作用のあるホルモン)の濃度を上昇させる病気にかかったことがあるか、甲状腺の病気にかかっていないか、どのような薬を服用していたかなどについて確認することもあります。
乳腺に関連する病気を診断する方法として超音波検査や乳房X線検査などがありますが、これらの検査から乳管内乳頭腫であると確定診断をつけることはできません。画像上腫瘤を形成する場合は、細胞を採取する検査(細胞診)を施行します。分泌物を採取してがん細胞がないかなどを顕微鏡で詳しく調べる細胞診を行うこともありますが、確実な診断をつけられないこともあります。
診断が難しい場合には、MRI検査や乳管造影検査を行います。非浸潤性乳管癌を疑う場合は、腫瘤を切除してがん細胞の有無を調べる病理検査が必要になることもあります。
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