こうごうせいがいしょう

咬合性外傷

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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検査・診断

まず問診によって、歯の知覚亢進などの不快症状の有無、食片圧入の有無(歯の隙間に食べ物が詰まっていないかの確認)、歯を喪失していれば理由と時期・未処置期間を確認します。このとき、グラインディング(歯ぎしり)、クレンチング(歯の食いしばり)といった習慣の有無も聞きます。

次に口腔外診査として顔貌や姿勢の非対称性を視診し、咀嚼筋・口腔周囲筋の触診で過緊張の有無を評価します。口腔内診査では歯周組織検査として歯の動揺度、プロービングデプス、出血点の有無、付着歯肉幅などを確認します。また咬合状態を評価するためスタディモデルによる模型分析や、口腔内で下顎運動の分析をおこないます。

スタディモデルの分析

  • 歯の欠損数
  • 歯の大きさ
  • 歯列弓の状態
  • 接触点の状態
  • 位置異常歯
  • 咬耗面
  • 臼歯部咬合の有無
  • 開咬部位
  • オーバーバイト(前歯のかみ合わせの深さ)
  • オーバージェット(前歯のかみ合わせ状態)

口腔内での下顎運動時の分析

  • 早期接触部位
  • 前方、偏心運動の様式と干渉
  • フレミタス(咬合時の歯の揺れの有無)
  • 開口経路
  • 最大開口量

 

またレントゲン上で、歯槽骨や歯根の吸収が認められることも咬合性外傷の診査に重要な所見となります。

以上の多面的な所見から総合的に評価して、咬合性外傷か診断します。

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