のうちゅうしょう

嚢虫症

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

有鉤条虫の成虫の治療方法としては駆虫薬(プラジカンテル)の使用が一般的です。ガストログラフィンという造影剤で駆虫する方法もあります。嚢虫症の治療では、陳旧性の場合、虫体が死滅しているため駆虫薬は不要です。陳旧性でない場合、状況に応じて、駆虫薬、ステロイド、抗けいれん薬による治療、外科的な摘出術などが行われます。嚢虫症では寄生した組織に炎症を起こすことがありますが、その炎症を抑えるためにステロイドを使用することがあります。また脳に寄生して反復性のけいれんの原因となることがあり、抗けいれん薬が使用されることもあります。実際にどのような治療方針を取るかは、個々の症例によって異なり、状態を正確に把握した上で決定されます。

予防

有鉤条虫の成虫に感染している場合は、環境が虫卵で汚染されるため、駆虫します。高度に罹患がみられる地域では、一斉に駆虫することもあります。また、食べ物と共に体内に虫卵を摂取するため、調理前の手指衛生を徹底することや、豚肉はしっかりと加熱処理をすることが重要です。

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