たししょう

多指症

目次

項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

概要

多指症とは、手足の先天性の形状異常のひとつであり、本来は片方に5本であるはずの指が、それよりも多くなっている状態を指します。

手と足のどちらの指にも生じる可能性がありますが、なかでも手の親指や足の小指に生じることが多いです。

通常1歳頃を目安に手術が検討されます。手足の発達を考えると早期に行うことが望まれる反面、体格を考慮した安全な麻酔を行うことも重要であり、以上の点で手術時期は慎重に考慮する必要があります。

原因

赤ちゃんがお母さんの子宮の中にいるときに、指の発生に異常が生じることを原因として発症します。指は、一本の棒のような形をしたものが、徐々に裂けたりくびれたりすることで形成されますが、この過程において異常が生じることで発症します。

しかし、遺伝学的な要因や環境因子を含めて、なぜ指の発生に異常が生じるのかについては、現時点(2018年7月時点)では明らかになっていません。

なお、何かしらの全身疾患(たとえば18トリソミーなど)の一症状として多指症が生じていることもあります。

症状

多指症は、外見上、過剰な指(趾)が痕跡的に突き出るもの、細い茎でぶらぶらする指(趾)がつながっているもの(浮遊型)、完全な指(趾)の形を示すものまでさまざまです。

指の数が多いという見た目の問題だけではなく、指の機能にも障害を生じることがあります。具体的には、物をつかむなどの機能に支障が生じることから、日常生活をスムーズに送ることが困難になります。

機能障害がどの程度生じるかは、障害を受けた指の種類、どの位置に過剰な指が存在しているか、などによって異なります。

検査・診断

多指症では、過剰な指が周囲の骨・筋肉を含めてどのような位置関係を示しているかを評価するために、レントゲン写真やCT、MRI検査といった画像検査を行います。

全身疾患の一症状であることが疑われる際には、考えられる基礎疾患に対応した検査も検討されます。たとえば、18トリソミーが疑われる場合には、染色体検査を検討します。

治療

多指症は手術によって治療を行います。過剰となっている指が、正常な指の機能を障害することなく軽度に付着している程度である場合には、過剰となっている指を切除することになります。

一方、過剰となっている指が、正常な指の機能を著しく障害している場合などには、より複雑な再建術も含めた手術方法が検討されます。

平均的には1歳頃を目安に手術が行われますが、どのタイミングで治療介入を行うかは、慎重に決定することが求められます。また、1回で手術を終わらせるのではなく、2回以上に分けて手術を行うこともあります。