肩鎖関節脱臼

原因

肩の周囲は、肩甲骨や鎖骨、上腕骨頭といった骨が組み合わさって構成されています。肩甲骨には肩峰(けんぽう)や烏口突起(うこうとっき)と呼ばれる部位があります。

肩峰と鎖骨は肩鎖靭帯、烏口突起と鎖骨は烏口鎖骨靭帯という靭帯により連結・補強されています。これら靭帯や骨で構成される関節のことを、肩鎖関節(けんさかんせつ)と呼びます。肩鎖関節は三角筋や僧帽筋といった筋肉で補強され、さらに安定性が高まるような構造になっています。

肩鎖関節は複雑な構造で形成されているのでコンタクトスポーツや転倒など外力がかかることで靭帯が断裂してしまうことで脱臼が発生します。

肩鎖関節の損傷には程度があり、損傷程度に応じて捻挫や亜脱臼、脱臼などを発症することになります。肩鎖関節脱臼では、肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯が両者とも断裂をしてしまい、鎖骨と肩甲骨の安定性が著しく障害を受けることになります。

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