だっきゅう

脱臼

骨・関節

目次

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概要

脱臼とは、本来つながっているはずの関節が完全、または、一部的に外れてしまっている状態を指します。原因として多いものは、ラグビーやアメリカンフットボールなどのスポーツに関連したものです。脱臼を認める関節は肩関節が多く、肘や顎なども脱臼を起こすことがあり、身体の関節であればどこでも生じる可能性があります。

一度脱臼を来してしまうと、脱臼を起こすことが癖になってしまうことも多く、症状が酷い場合には就寝中に大きな外力がないにも関わらず脱臼を起こすこともあります。 

脱臼は外力と共に発症することから、骨折との鑑別が必要になることもあります。脱臼か骨折かをご自身で判断するのは必ずしも容易ではないことも多く、脱臼が疑われる時には医療機関への受診が勧められます。その際、脱臼が疑われる部位に対して安静、冷却、圧迫、挙上を可能な範囲で行うことが重要です。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご覧ください

原因

脱臼とは、本来つながっているはずの関節が完全、または、一部的に外れてしまっている状態であり、関節面との外れ方によって「完全脱臼」と「亜脱臼」に分類されます。すなわち、骨と骨の関節面が完全に外れているのが完全脱臼であり、関節が少し外れた状態であるのが亜脱臼です。さらに、脱臼が生じている方向から脱臼は分類されることがあり、前方脱臼・後方脱臼といったように分けることもあります。

脱臼は関節であれば身体中どこでも生じることが多いですが、脱臼を起こす部位として好発するのは肩関節です。脱臼が生じる原因としては、関節に対しての外力が大きなものであり、ラグビーやアメリカンフットボールのようなフルコンタクトスポーツ(力を規制せずに、相手に接触するスポーツ)による転倒や衝突、腕を強く引っ張るなどの外傷などがきっかけとなります。

近年では、高齢化と関連して変形性関節症から人工関節置換術を受ける方も増えてきています。ただし人工関節では日常生活において何気なくしている動作をきっかけとして脱臼を引き起こすことがあるため注意が必要です。例えば人工股関節の手術を受けた方は、股関節をひねるといった日常生活の場面でも外れてしまう可能性があります。そのため、和式トイレを使用しないなど日々の動作に潜む脱臼の禁忌肢位(してはいけない姿勢)を避けることが肝要です。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご覧ください

症状

脱臼は外傷と共に生じることが多く、急激な発症様式を呈します。脱臼を起こすことで関節が外れる音として「ガク」っという音と共に、関節が外れた感覚を覚えます。また、同時に激痛と腫れが生じ、関節の動きが制限されることになります。また、本来の位置から関節が大きくずれているような状況では、関節の変形を見るようにもなります。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご覧ください

検査・診断

脱臼が疑われる状況では、レントゲン写真が撮影されることになります。ただし、一方向のレントゲン写真のみでは脱臼の存在を正確に評価できないこともあるため、臨機応変に複数方向からの撮影が行われます。

脱臼では同時に骨折の合併を見ることもありますし、さらに筋肉や神経などの軟部組織への障害を併発することもあります。脱臼を正確に評価することに加えて、こうした脱臼以外の障害を評価するためにCTやMRIといったより詳細な画像検査が行われることもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③をご覧ください

治療

脱臼を発症した時には、応急処置として(1)Rest:安静、(2) Icing:冷やす、(3)Compression:圧迫、(4)Elevation:挙上(骨折部位をなるべく心臓より高く上げること)の4点を行うことが重要です。また、脱臼を発症した後に関節から外れた状態を放置すると、関節が硬くなる「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる変化を見るようになります。拘縮を起こさないためにも、脱臼を発症した際には素早くもとに戻す必要があります。徒手整復に伴い激痛が生じるため、痛み止めを使用しながら整復を試みることもあります。

脱臼では、治療後にリハビリが必要になることもあります。自己流のリハビリを行うのではなく、理学療法士や作業療法士の指示の元、適切なリハビリを継続することが重要です。

また、肩や顎の脱臼は癖になってしまうことも少なくありません。特に肩関節の場合、若年で脱臼をしてしまった方のほうが、高齢になってから脱臼を経験する方よりも、癖になりやすいという特徴があります。また、重度の癖になった方は、睡眠時に自然と外れてしまうこともあり、そうなった場合は手術を行う必要があります。

脱臼の予防のためには関節に衝突などの強い衝撃を与えないように注意することも大切です。また、脱臼を癖にさせないためにも、関節の可動域を広げる運動やストレッチを行うことも効果的です。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③記事④記事⑤記事⑥をご覧ください

 

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