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公開日 : 2017 年 01 月 14 日
更新日 : 2017 年 10 月 18 日

肩の痛みは自然に治るの?症状の種類と対処法・治療方法・重症度を紹介

目次

誰もが一度は経験したことのある「肩の痛み」。自然と痛みがなくなることが多いので、医療機関を受診しない方も多いのではないでしょうか。しかし、肩の痛みをそのまま放置すると次第に悪化し、最終的には大きな手術が必要となることもあります。

自然に消えることもあれば、手術に至ることもある肩の痛みですが、どのタイミングで受診し、どのように対処することが正解でしょうか?肩痛治療を専門とする麻生総合病院 スポーツ整形外科部長 鈴木一秀先生に「肩の痛み」について解説いただきました。

身体の痛みは危険のサイン!放っておいてはいけない肩痛 

肩の痛み

見過ごしがちな肩の痛み

肩に痛みを感じたとき、皆さんはどのように対処するでしょうか。肩痛として有名な症状といえば四十肩・五十肩です。四十肩・五十肩は、多くの方に発症しますが、ほとんどの場合、1年で自然と治ってしまいます。そのため四十肩・五十肩で医療機関を受診する患者さんはそれほど多くありません。

四十肩・五十肩に限らず、慢性的な肩の痛みは「放っておけば治るだろう」「年になったから痛くなったんだ」と勝手に判断し、何も対処しない患者さんが多いです。

悪化するケースがある?悪化する肩の痛みの種類とは?

肩の痛みは、そのまま自然に治癒するものも多くありますが、対処を間違え放置してしまうと後に大きな手術が必要になってしまうほど悪化するケースもあります。

例えば四十肩・五十肩は、場合によって「腱板断裂」になっていることがあります。四十肩・五十肩は肩関節周囲が炎症を起こすだけですが、腱板断裂では肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉(腱板)が切れてしまいます。

四十肩・五十肩と腱板断裂は症状が似ているため、患者さん自身では気づけないケースが多いのです。腱板断裂は放っておくと断裂部分が広がり、最終的には大きな手術が必要になる可能性があります。肩の痛みが長引くときは、一度医療機関を受診するとよいでしょう。

また、ビリビリとした痛みを感じるときも注意が必要です。このような痛みを感じるときには「神経痛」の可能性があります。神経痛は、筋肉痛と間違えられることもありますが、治療せず悪化させると、腕がしびれたり、思うように動かなくなる可能性があるため注意が必要です。

「痛み」の原因が肩以外の場合もある 隠れた原因とは

肩に痛みを感じる場合、肩の筋肉や関節の異常に違いないと思われる方が多いと思いますが、肩以外に原因があることがあります。

例えば、心筋梗塞、肺がん、胃腸障害といった内臓の病気を抱えているときにも、肩に痛みを感じることがあります。また更年期障害によるホルモンバランスの崩れや、精神的ストレスを抱える場合にも、肩に痛みが生じることがあります。最近では、糖尿病を発症していると四十肩・五十肩になりやすいと指摘されています。このように肩以外の部位が肩に痛みを引き起こしている場合もあります。

肩の痛みの先にある病状を見逃さないために

“痛み”は身体の危険を知らせるサインです。しかし、一般の方には痛みの原因を判断することは困難です。痛みが2週間~1カ月ぐらい続くようであれば、何か大きな原因がある可能性が高いと考える方がよいでしょう。

前述のとおり、肩の痛みの原因は様々です。確かに放っておいても治る肩の痛みはあります。しかし、たとえ痛みが治まっても、肩が上がらないという事態につながることもあります。「歳のせいだから」と肩の痛みを受け入れるのではなく、正しい判断をしてもらい、今後安心して生活するためにも医療機関を受診することをおすすめします。

特に、じっとしていても痛い、激痛である、刺すように痛むといったときには、肩関節以外の病気も考えられるので、早期の受診をおすすめします。

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基礎知識:肩の構造を理解すると肩の痛みがわかる 

そもそも「肩」とはどこからどこまで?

診療をしていると、患者さんが「背中が痛い」と指し示す場所が、医師から見ると「肩」であることがあります。また反対に患者さんが「肩が痛い」と指し示す場所が、正確には「首」であることがあります。人によって肩の範囲は漠然としており、とらえ方は人それぞれです。では医学的な観点から「肩」はどこからどこまでを指すのでしょうか。

肩の構造

肩の構造

肩はこの図のような構造をしています。

前側に「鎖骨」、後側に「肩甲骨」があり、この肩甲骨には、上腕骨の頭(上腕骨頭)が収まる部分があります。ここは「関節窩」と呼ばれ、関節面には軟骨があり、腕の動きをスムーズにするのに役立っています。

このように骨格から見ると肩は、鎖骨・肩甲骨、上腕骨頭までを含み、かなりの広範囲な部分を指すことがわかります。

構造から見えてくる 肩のメリットとデメリット

ひざ・ひじでは、曲げ伸ばしといった簡単な運動をします。しかし肩では、上げる・下げる・回すなど複雑な動きが求められます。そのため肩は関節の受け皿が小さい、動かしやすい構造になっています。

しかし、このような構造をとることで「骨性には不安定で、脱臼しやすい」というデメリットも生じます。受け皿が小さいので、骨同士が接する部分は非常に小さく、受け皿から上腕骨頭がずれやすい構造になっています。このことが肩の「不安定さ」を生み出しています。

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