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心筋梗塞
心筋梗塞とは、心臓への血流が不足した結果、心臓の細胞が壊死(えし)をおこした状態を指します。生活習慣病の一種であり、動脈硬化を基盤として発症する病気です。心筋梗塞を含む心疾患は、がん、脳卒中と並...
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心臓

心筋梗塞しんきんこうそく

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

心筋梗塞とは、心臓への血流が不足した結果、心臓の細胞が壊死(えし)をおこした状態を指します。生活習慣病の一種であり、動脈硬化を基盤として発症する病気です。心筋梗塞を含む心疾患は、がん、脳卒中と並び日本における三大死因の一つです。

心筋梗塞は突然の胸痛から始まることが多いですが、糖尿病治療歴のある方だと痛みの自覚症状が乏しいこともあるため注意が必要です。

治療介入は早期であればあるほど、心臓へのダメージ軽減が期待できます。動脈硬化性病変の進行を予防・軽減するためには、生活習慣の改善も求められます。心筋梗塞を理解して適切な予防・治療へとつなげることは、健康寿命を伸ばす観点からも重要です。

原因

心臓は心筋という筋肉からできており、心臓の周りを取り囲むように冠動脈と呼ばれる血管が走っています。この冠動脈がコレステロールなどのプラーク(動脈硬化の病巣)によって狭くなったところに、何らかの原因でプラークが破れ血栓(血液中にできる血の塊)ができると、血栓で血管を詰まらせてしまう(閉塞する)ことで心臓に血液が流れにくくなります。その結果、心筋虚血という状態を起こしてしまいます。心筋梗塞とは、これにより心臓の細胞が部分的に壊死を起こすことです。

心筋梗塞は高血圧や糖尿病、高脂血症などと同様、食生活や運動習慣、喫煙や肥満などによる生活習慣病の一環として発症する病気です。これらの影響は全身の血管へと多大なる影響を与えるため、冠動脈も含め心筋梗塞が生じやすい血管形態が形作られてしまいます。

心筋梗塞と狭心症の違い

心臓の細胞に対する血流障害が生じる病気に、狭心症があります。狭心症と心筋梗塞との大きな違いは、狭心症が心臓の血流量が不足している状態であるのに対し、心筋梗塞は心臓の血液を全身に送り出す役割を担っている心筋が部分的に壊死している状態です。

症状

心筋梗塞の特徴的な症状は、激しい胸の痛みです。これは胸が痛いというよりも、「胸を締め付けられる」、「圧迫感がある」と感じる方が多いとされています。また、痛みは、左胸からあご、左肩から腕にかけて広がることも特徴的です。そのため心臓からくる痛みとは思わず、胃が痛い、虫歯ができたなどと勘違いされることも、しばしばあります。

脂汗がでるほど激しい痛みが生じる心筋梗塞ですが、痛みがさほど強くない場合もあります。たとえば糖尿病がある方は神経障害などにより痛みを感じにくいことがあり、心筋梗塞の発見が遅れる原因の一つとなりうるため注意が必要です。

心筋梗塞の前兆・不安定狭心症に注意

心筋梗塞では、前兆が起こる場合もあれば起こらない場合もあり、半数以上のケースには前兆がないと報告されています。 前兆がある場合、5~10分程度継続して同様の症状を数回繰り返し、その後に大きく激しい症状に襲われるというパターンが多くみられます。この状態を不安定狭心症と呼びます。
・胸が苦しいなど、症状が生じる回数が増す
・胸が苦しいという症状の強さが増す
など、状況が次第に悪化する場合には、その段階で医療機関を受診する必要があります。

検査・診断

急性心筋梗塞を疑った場合、心電図が重要な検査になります。心電図検査では、心筋への血液状況が確認できるため心筋が壊死している部分の推定が可能になります。さらに、心電図の検査結果もタイムリーなものを得られるため、治療までの時間が重要な心筋梗塞ではとても大切な検査であるといえます。

心電図検査と平衡して血液検査、心エコー検査を行いつつ、すぐに冠動脈造影検査へとつなげます。冠動脈造影検査では、冠動脈に造影剤を注入して冠動脈のどの部位が詰まっているかX線透視撮影を行い、狭窄や閉塞の箇所を調べます。閉塞部位が今回の発作によって起こったものなのか、3本ある冠動脈のどの部位が閉塞しているのかなどを調べます。

ただし、1本の血管に動脈硬化があると、他の血管にも起きている可能性があるため、その可能性も十分に確認しなければなりません。

治療

心筋梗塞の治療では、閉塞した冠動脈を再び開通させる再灌流療法(さいかんりゅうりょうほう)を行います。再灌流療法にはいくつか方法がありますが、日本ではバルーンつきの管(カテーテル)を使った治療が一般的に行われています。

再還流療法では、多くのケースでバルーン療法に続いて、ステントが挿入されます。ステントには、冠動脈が再度狭窄や閉鎖を防ぐための薬剤が塗りこまれているものもあります。

再還流療法は発症後できるだけ速やかに行うことが重要ですが、その後も治療は続き、再発を防ぐため抗血小板療法(血液をサラサラにする治療)が必要になります。また、高血圧や糖尿病、高脂血症などが基盤にある場合には、これらに対する治療も必要不可欠です。

心筋梗塞を起こした患者さんは、心臓の働きが弱くなっているため社会復帰までには時間がかかることが多いです。患者さんのレベルに応じた運動プログラムなどを取り入れながら、生活習慣の改善や社会復帰に向けた指導を行うものが心臓リハビリテーションです。心臓リハビリテーションを行い徐々に心機能を戻しながら、社会復帰を目指すことになります。

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