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Heart
狭心症
狭心症とは、心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなり、心臓が活動するために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気です。狭心症は原因や症状の出方によって、いくつかに分類さ...
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心臓

狭心症きょうしんしょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

狭心症とは、心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなり、心臓が活動するために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気です。狭心症は原因や症状の出方によって、いくつかに分類されます。

労作性狭心症

動脈硬化によって血管が狭くなることで起こる狭心症です。階段の上り下りや、通常よりも激しい運動をしたときなどに起こります。このような症状を放置していると、より重症な不安定狭心症や急性心筋梗塞へ移行する可能性があるため、早い段階で医療機関を受診することが重要です。

安定狭心症

発作の起こる状況や発作が続く時間などが一定している狭心症です。労作性狭心症の多くを占めます。

不安定狭心症

冠動脈にできた粥腫(じゅくしゅ)(血管の内膜面にコレステロールが沈着して塊となっている状態)が破れやすくなった状態にあります。血栓(血液中にできる血の塊)ができやすくなっており、将来的に心筋梗塞に移行する可能性が高い状態です。狭心症の発作が1日に何度も起きる、安静時にも発作が起きるなどの特徴があります。

冠れん縮性狭心症(異型狭心症、安静時狭心症) 

上記3つとは異なり、動脈硬化ではなく、冠動脈がけいれんすることで血管が狭くなって起きる狭心症です。夜間から早朝にかけての安静時に狭心症発作が起こることが特徴です。

原因

狭心症は、心臓が正常に働くために必要な血液が十分に供給されなくなることで起こります。心臓へと酸素や栄養を送り届けている血管を冠動脈といいます。この冠動脈が、主に動脈硬化により狭くなることで、血液の供給不足が起こります。 なお、狭心症の場合は、血管が狭まっているものの、血液の流れは維持されています。この動脈硬化が進行し、血管が完全に塞がってしまうと、心筋梗塞といわれる状態になります。

症状

狭心症では、胸の中央からみぞおち(心窩部)にかけて胸痛が現れます。胸の圧迫感・しめつけ感のほか、のどの奥をはじめ胸の広い範囲で痛みを感じます。放散痛(ほうさんつう)といって、左肩や左腕、奥歯などに痛みを感じることもあるでしょう。痛みの範囲や感じ方は人によって異なります。

冠れん縮性狭心症の場合には、安静時や就寝時(夜間から早朝の安静時)にも症状が現れるため注意が必要です。

狭心症は、症状が続く時間が比較的短く数10秒~数分程度であることがほとんどです。ただし、より重症な心筋梗塞の状態になると胸の痛みがおさまらず、長い時間続きます。

検査・診断

狭心症に必要な検査は、多岐にわたります。ひとつの検査で診断することは難しいため、いくつかの検査を組み合わせて段階的に行っていきます。

心電図検査

標準12誘導心電図

患者さんの体への負担が少なく、簡単に心電図を測ることができます。

ホルター心電図

胸にいくつかの電極を貼り付け、携帯型の心電図装置に日常生活の心電図を24時間記録する検査です。標準12誘導心電図では検出できない労作時や、夜間~早朝といった時間帯の心電図異常を検出することができます。

運動負荷心電図

運動中や運動の前後で心電図を測定し、自覚症状や血圧、心電図の変化を調べる検査です。

心臓超音波検査

超音波により、心臓の収縮力、心拡大や心肥大の有無や心臓の弁の状態を確認することができます。

血液検査

血液検査をによって、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪などの異常)や糖尿病など動脈硬化の原因となる病気の有無を調べたり、心臓の筋肉が傷害されたときに上昇する物質(心筋マーカー)を調べたりします。

心筋シンチグラフィ

血流に乗って心臓の筋肉に取り込まれるアイソトープ(放射性医薬品)を静脈から投与し、取り込まれたアイソトープが発する放射線を測定し、心筋の血流やエネルギー代謝を調べます。

冠動脈CT検査

冠動脈の状態を調べることが可能です。検査時は、造影剤を血管に注入して、冠動脈をきれいに映し出す必要があります。

冠動脈造影検査

手首や肘、足の付け根の血管からカテーテルと呼ばれる細く長い管(直径2mm程度)を心臓の近くまで挿入します。その後、冠動脈に造影剤を注入して造影装置で血管を映し出します。血管の狭窄の程度を評価しやすく、冠動脈のカテーテル治療や外科治療を行う上でほぼ必須の検査です。

治療

狭心症の治療には、主に薬物治療、カテーテルによる治療、外科手術があります。重症度により、必要に応じて治療を組み合わせることがあります。

薬物治療

薬物治療では、患者さんの病状に応じて複数の薬剤を組み合わせて処方することがほとんどです。

カテーテルによる治療

カテーテル治療では、カテーテルを通して、血管の狭くなった部分を拡張するためのバルーン(風船)やステント(金属でできたメッシュ状の筒)を、狭くなった血管の内部へ持っていきます。

その後、バルーンを膨らませたり、最初は折りたたまれているステントを広げたりすることで血管を広げて治療します。カテーテル挿入部の局所麻酔のみで行うことができ、治療時間は1時間程度、入院期間も数日ほどで行うことができます。

外科手術 

バイパス手術と呼ばれる手術を行います。狭くなり血流が悪くなった血管を避けるため、グラフトと呼ばれる別の血管を作り、血液の流れをよくする手術です。グラフトとして用いられる血管には、胸の動脈(内胸動脈)、腕の動脈(橈骨動脈(とうこつどうみゃく))、足の静脈(大伏在静脈(だいふくざいじょうみゃく))などがあります。

外科手術は、体への負担が大きく、入院期間も数週間かかりますが、カテーテルで治療が困難な血管に対しても行うことができる治療法です。

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