きょうしんしょう

狭心症

監修:

治療

狭心症の治療は原因・重症度・発作の頻度などによって、次のようなものが行われます。

薬物療法

狭心症の治療には基本的に薬物療法が行われます。

使用される薬剤は、冠動脈を広げる“血管拡張薬”や心臓の活動を抑えて必要な酸素量を減らす“β遮断薬”などです。また、冠動脈の動脈硬化が強い場合には、心筋梗塞を予防するため血栓(血の塊)ができにくくなる抗血小板薬などの内服が必要になることも少なくありません。

一方、発作が生じたときには冠動脈を速やかに広げる作用のある硝酸剤(しょうさんざい)が使用されます。

カテーテル治療

カテーテルを用いて狭くなった冠動脈を風船で広げたり、冠動脈にステント(網目状の筒)を挿入したりする治療のことです。

“冠動脈形成術”とも呼ばれ、薬物療法では発作が抑えられないケースや、心筋梗塞に移行するリスクが高いケースなどで行われますが、ときに症状がないケースでも、虚血があれば治療を考慮することがあります。

手術

足や胸、腕、胃などの動脈を採取し、狭くなった冠動脈にバイパス(迂回路)を作成する治療が行われることがあります。“冠動脈バイパス術”と呼ばれ、カテーテル治療が困難な場合や冠動脈が狭くなっている部位が複数ある場合などに手術が行われることがあります。

最終更新日:
2020年08月26日
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2020/08/26
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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