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ししついじょうしょう

脂質異常症

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

脂質異常症とは、血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる、あるいは少なすぎる状態をいいます。従来は高脂血症と呼ばれていた病態も脂質異常症の一部に含まれます(高脂血症という用語は病態を正しく表していないとして、2007年に日本動脈硬化学会が診断名を「脂質異常症」に改訂しました)。

血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が基準値よりも高すぎても、逆にHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)の値が低すぎても、動脈硬化を引き起こすリスク因子になります。このため、脂質異常症は、心筋梗塞脳梗塞など、動脈硬化によって発症する可能性のある血管系の病気の引きがねになると考えられています。

原因

生活習慣

脂質異常症の多くは生活習慣によって起こります。運動不足や偏った食事、肥満などが原因で生じるメタボリック症候群がその代表例です。

体質的な要因

生まれながらの体質的な要因が関係することもあります。遺伝子の異常が原因で、血液中にコレステロールや中性脂肪が異常に増えてしまう体質を原発性脂質異常症といいます。

他の病気や薬の影響

他の病気や服用している薬の影響で、血液中の脂質のバランスが悪くなることによって脂質異常症を発症することがあります。他の病気や服用している薬など、なんらかの原因があるものを二次性(続発性)脂質異常症といいます。

脂質異常症と関係がある病気には、糖尿病やその他の内分泌疾患(クッシング症候群先端巨大症など)のほか、甲状腺機能低下症・肝胆道系疾患・腎臓病(ネフローゼ)などが知られています。また、原因となる薬剤として、ステロイドホルモン剤、β遮断薬、経口避妊薬などが知られています。

症状

脂質異常症は基本的に症状が現れないことが多いです。原発性高脂血症や高コレステロール血症では皮膚に特徴的な黄色腫を生じることがあります。また、眼球に角膜輪と呼ばれる白い輪がみられたり、高カイロミクロン血症による肝腫大がみられたりすることもあります。

脂質異常症をそのまま放置していると、動脈硬化が進み、狭心症心筋梗塞脳梗塞などの病気を起こしやすくなります。また、中性脂肪の値が高いと、冠動脈疾患・脳梗塞・脂肪肝急性膵炎などのリスクが高まります。

検査・診断

脂質異常症の診断では、空腹時の血液中に含まれる脂質の値が重要になります。そのため、血液検査を行い、LDLとHDLの2つのコレステロールの値と、中性脂肪の値を測定します。

治療

脂質異常症の治療は、生活習慣が原因である場合には生活習慣の改善が基本となります。それだけでは十分な改善がみられない場合は薬物治療が考慮されます。

生活習慣の改善

生活習慣の改善には、禁煙、食生活の内容を見直し、食べ過ぎをやめること、お酒の飲み過ぎを控えること、さらにウオーキングや水泳、ラジオ体操などの有酸素運動を取り入れることが有効です。

薬物治療

薬物治療には大きく2種類の薬があります。ひとつは、コレステロールの値を下げる薬で、代表例はスタチン系とよばれるものです。もうひとつは中性脂肪の値を下げる薬で、代表例はフィブラート系やエイコサペンタエン酸とよばれるものです。

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