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甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症とは、慢性的な甲状腺の炎症などにより甲状腺ホルモンが出なくなり、活動性が大きく低下するとともにむくみや全身のだるさなどが出現し、活気がなくなる病気です。女性に多く男女比は1:10...
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甲状腺機能低下症こうじょうせんきのうていかしょう

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橋本病

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

甲状腺機能低下症とは、慢性的な甲状腺の炎症などにより甲状腺ホルモンが出なくなり、活動性が大きく低下するとともにむくみや全身のだるさなどが出現し、活気がなくなる病気です。女性に多く男女比は1:10程度と言われています。健康診断で成人を対象にして甲状腺機能を調べてみると、0.5%程度の方が甲状腺機能低下症と診断されると言われています。甲状腺ホルモンは、全身の細胞の活動性を高めるホルモンで、「やる気ホルモン」と呼ばれることもあります。全身の細胞に直接作用して代謝を促進させたり、自律神経系でアクセルの役割をもつ交感神経を刺激することによって、心拍数を速くしたり心臓から送り出す血液の量を増やしたりします。そのほか、交感神経が活性化するので体温が上昇して汗を多くかくようになります。このホルモンの量が低下していくので、これらと真逆の状態になるのがこの病気です。甲状腺機能低下症というと「橋本病」をイメージする方も多いと思いますが、厳密に言うと甲状腺機能低下症=橋本病ではありません。そのほか、一時的な甲状腺の炎症や、甲状腺ホルモンの分泌を促進する下垂体の機能が低下した状態(下垂体性甲状腺機能低下症)によっても甲状腺ホルモンの量が少なくなり、これらをまとめて甲状腺機能低下症といいます。たとえば、子どもに見られる先天性の甲状腺機能低下症は「クレチン病」と呼ばれます。「バセドウ病」の手術後にも甲状腺機能低下症になることがあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

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原因

橋本病の正体は慢性的な甲状腺の炎症であり、まだ詳しい原因はわかっていませんが、本来ならば体を守るべき抗体が器官や組織を誤って攻撃してしまうことによって起こる自己免疫性疾患と考えられています。甲状腺ホルモンをつくる細胞がもつサイログロブリン、または甲状腺ペルオキシダーゼという物質に対して、誤ってつくられた自己抗体ができてしまい、甲状腺が誤って自分の免疫系によって壊されてしまいます。この病気は家族内発症が多いことが分かっており、遺伝が関係あるのではないかとも考えられています。 亜急性の甲状腺の炎症(亜急性甲状腺炎)は甲状腺自体が細菌やウイルスの感染により生じます。炎症がある程度完了しきると、甲状腺が壊れきってしまうため一時的に甲状腺ホルモンの量が低下してしまい、甲状腺機能低下症の状態になります。 下垂体性甲状腺機能低下症は、下垂体に腫瘍などの異常が生じることでTSHという甲状腺ホルモンの分泌を促進させるホルモンが低下するために、甲状腺自体は正常なのに血液中の甲状腺ホルモンの量が低下するために生じます。

より詳しい情報は、こちらをご覧ください

症状

甲状腺機能低下症の初期症状ほとんどありません。目の上(まぶた)や顔が腫れてしまう、嗄声(させい:声がかすれる)がある、声が低くなる、皮膚ががさがさする、といった症状があると甲状腺機能低下症の可能性を考えます。 甲状腺ホルモンは全身の代謝を活性化させるホルモンです。このホルモンが少なくなると、以下のような症状が起こります。 ・ 圧迫してもへこまない足やまぶたのむくみ(粘液水腫) ・ なにごとにもやる気をなくしてしまう抑うつ症状 ・ 忘れっぽくなったり新しいのを覚えづらくなったりする(認知機能の低下) ・ 皮膚の乾燥 ・ 食欲が減るのに体重が増える ・ 脈がゆっくりになる(徐脈) ・ 月経異常 ・ 少しの運動で息苦しく感じたり、疲れやすくなったりする(易疲労感)

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検査・診断

甲状腺機能低下症の検査には、血液検査、甲状腺の診察と超音波検査、そしてCT検査やPET検査などの画像検査があります。 血液検査では、甲状腺ホルモン(FT3、FT4)の値が低下していること、そして低下した甲状腺ホルモンの分泌を増やそうとして下垂体が分泌を増やそうとするTSHというホルモンが上昇していることを確認します。また、甲状腺の細胞がつくる物質に対する自己抗体の検査を行うこともあります。 甲状腺の診察では大きさ、硬さ、ごつごつしているかどうか、触ると痛むかどうか、などを重点的に診ます。超音波検査では腫瘍がないかどうか、甲状腺のなかの血流の流れをみて腫瘍の活動性や発達の程度を把握します。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

治療

甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンを内服することによってホルモンを補充します。また、下垂体腫瘍によるものでは、原因疾患となる下垂体腫瘍に対する治療として手術を行うこともあります。 甲状腺機能低下症は放っておいてしまうと、高コレステロール血症や動脈硬化が生じやすくなり、最悪の結果として心臓を栄養する血管が急激に詰まってしまい心臓の筋肉が死んでしまう心筋梗塞にかかりやすくなることがわかっています。さらに、妊婦さんが甲状腺機能低下症であると、生まれてくる赤ちゃんに精神発達遅滞が生じやすくなることが報告されています。このことから、甲状腺機能低下症は積極的に治療することがとても重要な病気なのです。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

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