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脂質異常症の予防法――​​コレステロール制限について

脂質異常症の予防法――​​コレステロール制限について
岩澤 孝昌 先生

横須賀市立うわまち病院 副病院長、循環器内科 部長

岩澤 孝昌 先生

目次
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記事1『心筋梗塞、脳卒中を引き起こす脂質異常症とは?』では、脂質異常症の原因や診断などについてお伝えしました。それでは、健康診断でコレステロール値が基準値内ではあったものの、今後もコレステロール値を基準値内にとどめるために、注意する必要性があると感じた方は、どのような食生活を心掛ければよいのでしょうか。本記事では、コレステロール含有量が少ない食事など、脂質異常症の予防法について、横須賀市立うわまち病院 循環器内科部長の岩澤孝昌(いわさわ たかまさ)先生に伺いました。

※健康な方のコレステロール制限は不要です。

生活習慣の改善や薬物療法によって、コレステロール値が基準内になられた患者さんには、その生活習慣を変えないことを心がけて生活していただきたいと思っています。

治療が終わって運動不足になったり、食習慣が再度乱れたりすると、処方される薬が結果的に増えてしまうことも珍しくはありません。一度コレステロール値が下がったからと安心せず、改善された生活習慣を守り、お薬をしっかりと服用して、以降もコレステロール値を一定に維持させましょう。

脂質異常症の食事療法に望ましいのは、コレステロール含有量が少ない食べ物です。

コレステロールとn-3系多価不飽和脂肪酸含有量

コレステロールとn-3系多価不飽和脂肪酸含有量(可食部100gあたり)

上のグラフでは、縦軸が“コレステロール含有量(mg)”を示しています。つまり、グラフの下の方に位置する食べ物ほど、コレステロール含有量が少ないといえます。また、横軸は“n-3系多価不飽和脂肪酸含有量(g)”を示しています。つまり、グラフの右に位置するほど、血中の中性脂肪を下げたり、血液をさらさらにして動脈硬化を防いでくれたりするn-3系多価不飽和脂肪酸が多く含まれる食べ物です。コレステロールが少なく、n-3系多価不飽和脂肪酸が多く含まれるまぐろ脂身、さんま、ぶりなどは、脂質異常症の方にはうってつけの食べ物です。

コレステロールと飽和脂肪酸含有量

コレステロールと飽和脂肪酸含有量(可食部100gあたり)

こちらのグラフは、食べ物のコレステロール含有量と飽和脂肪酸含有量を示しています。飽和脂肪酸は、動物性の脂(肉の脂や乳脂肪)に多く含まれ、LDLコレステロールを増やします。脂質異常症の患者さんには、たとえば、右上にあるスモークレバーは飽和脂肪酸含有量もコレステロール含有量も共に多い食べ物であるため、できるだけ避けていただきたいと思います。左下にある鶏ささみや豚ヒレなどを摂取しましょう。

推奨は地中海料理

脂質異常症の方々によいとされている料理は、地中海料理です。地中海料理には、野菜や魚、クルミなどがたくさん使われています。肉類でいえば、先ほどご紹介したグラフ“コレステロールと飽和脂肪酸含有量(可食部100gあたり)”でも控えるべきとされていた牛肉よりも、鶏肉が多用されています。

<DIRECT試験>

過去に、DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)試験とよばれる、低脂肪食、低炭水化物食、地中海食のいずれかを2年間(2005年7月~2007年6月)摂取し続けるという実験が、中等度肥満者を対象に行われています。

このDIRECT試験の結果は、体重が一番低下した食事は低炭水化物食、次いで地中海食でした。HDLコレステロール値は3つの食事全てで上昇しましたが、一番上昇したのは低炭水化物でした。また、トリグリセライドが一番下がった食事も、低炭水化物でした。一方、LDLコレステロールが一番下がった食事は、地中海食でした。

ただし、継続率が課題となりました。低炭水化物は継続率が悪く、途中で断念する方が多かったそうです。そのため、一番継続率の高かった地中海食が推奨されています。

脂質異常症の治療法については、記事3『横須賀市立うわまち病院の脂質異常症の治療法』をご覧ください。  

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    岩澤 孝昌 先生

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