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しぼうかん

脂肪肝

最終更新日
2021年04月26日
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2021/04/26
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

脂肪肝とは、脂質の1つである中性脂肪が肝臓内に多く蓄積する状態です。

脂肪肝には飲酒をしすぎる人に起こるアルコール性のものと、アルコールを摂取していないのに生じるものがあり、後者を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)といいます。NAFLDの発症にはメタボリックシンドロームとの関連性などが指摘されています。NAFLDはさらに、進行しない非アルコール性脂肪肝(NAFL)と進行する非アルコール性脂肪性肝炎NASH)に2分化されます。80~90%は非アルコール性脂肪肝であり、それ以上進行しないことが一般的です。一方、残りの10〜20%は非アルコール性脂肪性肝炎であり、徐々に進行し脂肪肝炎や肝硬変などに発展することもあります。

脂肪肝は無症状のまま経過し、健康診断などで初めて指摘されることもあります。脂肪肝を放置すると、肝炎から肝硬変、肝がんなどへと進行することもあります。このことから脂肪肝は重篤な病気の前段階の状態といえます。

また脂肪肝は生活習慣と関連して発症することが多いです。肝硬変などに進行していない脂肪肝の段階ならば、生活習慣を是正することで肝臓の状態が改善することも充分期待できます。アルコールの飲み過ぎを控え、体重管理などを心がけることも大切です。

原因

アルコール性の脂肪肝はお酒の飲みすぎによって生じます。一方、非アルコール性脂肪性肝疾患の場合、肥満やメタボリックシンドロームなどを原因として生じることが一般的です。

そのほか、やせ過ぎ、薬剤、遺伝性代謝疾患、妊娠といった特殊な原因によって脂肪肝が生じることもあります。

症状

脂肪肝は、明らかな自覚症状が現れにくい状態です。脂肪肝が進行して初めて食欲不振やだるさ、右上腹部の鈍痛(どんつう)などの自覚症状が現れるようになります。

脂肪肝の状態が進行すると、その後に肝炎肝硬変肝がんなどの病気を発症することもあります。これらの病気が悪化するとむくみや黄疸(おうだん)、腹水といった症状が出現します。また、肝臓への血の流れが(とどこお)るようになると、破裂すると大量出血をきたす食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)を形成する場合もあります。

このように、脂肪肝は進行すると重篤な症状が現れる可能性がある状態です。無症状であっても、健康診断などで指摘されたときには放置せず治療を受けましょう。

検査・診断

血液検査で異常がみられた場合には、肝臓の状態を調べるために超音波検査などの画像検査が行われます。また、そのほかの肝臓の病気が疑われる場合には肝臓の細胞を採取する肝生検が行われることもあります。肝生検で得られた細胞を顕微鏡で詳しく調べることで、病気がどれくらい進行しているかを調べることができます。

治療

脂肪肝はその種類によって治療方法や生活で注意すべき点が異なります。アルコール性脂肪肝の場合、アルコール摂取量を減らすことが必要です。また、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)で肥満やメタボリックシンドロームなどが原因となっている場合は、運動療法を取り入れて減量すること、食事摂取量を調整することも治療につながります。

なお、肥満の程度が強い場合には、食事の吸収を抑えられるような手術を行うことがあります。

脂肪肝の治療では、日々の生活規則を是正することが求められます。一度生活スタイルを是正しても、すぐに元通りの生活スタイルに戻ってしまうと再び脂肪肝に陥ってしまうこともあります。こうしたリバウンドを避けるためにも、運動などを楽しみつつ、無理のない範囲で継続することが重要です。

脂肪肝の段階であれば、肝臓を健康な状態へと戻すことも十分可能です。脂肪肝を指摘されたときには、早期に医療機関を受診して治療を始めることが大切です。

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