検査・診断
自律神経失調症は自律神経の乱れによって引き起こされると考えられていますが、実際に自律神経のはたらきを正確に調べる方法はありません。
自律神経失調症でみられる諸症状は、ほかのさまざまな病気でもみられるありふれたものです。何らかの病気が原因になっているのであれば、検査によって病気が明らかになることがありますが、自律神経失調症の場合は検査を行っても明らかな原因が見つかりません。
そのため、症状から疑われる病気に関する検査を行っても特に異常が見つからず、ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れといった自律神経失調症を引き起こしやすい特徴がみられる場合に、この病気が疑われることがあります。
なおICD-10による分類では、F45身体表現性障害の下位分類である身体表現性自律神経機能不全に該当してきます。ここでも診断上は訴えられる症状の内容が重視され、自律神経機能検査による確定診断は必要とされていません。
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