治療
治療の目的は関節内出血のコントロールです。症状や重症度に応じて、外来での通院治療か入院治療を決定します。重篤な出血の危険性が高い場合には、入院しながら治療を行います。重篤な出血を合併している場合には、止血のために不足している凝固因子VⅢ/8やIX/9を輸血します。短期間であれば止血の効果を期待できます。しかし、時間が経過すると補充した凝固因子は働けなくなりなくなってしまいます。そのため、出血を繰り返す場合には定期的(週に2回程度)に凝固因子を補充する必要があります。近年、新たな凝固因子製剤を使用できるようになり、治療の選択肢が広がっています。関節内出血により血液の塊(血種)が関節内にとどまっている場合には、整形外科医が関節に針を刺し、血種を除去することがあります。変形が強く固まって動かなくなってしまった場合には、手術を行い、人工関節に置き換えることを検討します。
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