治療
高血圧性網膜症と診断された場合は、まず血圧を正常値に維持できるよう高血圧治療を行う必要があります。具体的には降圧薬(血圧を下げる薬)を用いた薬物療法や、生活習慣の改善を促す食事療法や運動療法が行われます。
進行している場合を除いて、高血圧性網膜症では、血圧が正常値になれば徐々に元の血管の状態に戻ります。動脈硬化が進んでいる場合には薬剤による治療が行われ、血流不足を補うために脆く破れやすい血管が新しく作られているような場合には、出血の危険があるため、異常がある部位をレーザーで焼く“レーザー光凝固術”が必要となることもあります。