治療
鼓膜炎の経過や症状の程度などにより、治療方針が決定されます。耳の痛みに対しては鎮痛剤が使用されます。細菌による鼓膜炎が疑われる場合には、内服薬や点耳薬などで抗生物質を投与する場合もあります。培養検査では原因菌を特定できるだけでなく、薬の効きも推定することができるため、適切な抗生物質の選択に役立ちます。
鼓膜炎では、鼓膜に対する切開処置を行うこともあります。
急性鼓膜炎で痛みが強い場合、水疱を潰すことで痛みの軽減を図ります。また、急性鼓膜炎は片側に発症することが多く、いわゆる風邪の治癒と共に改善していくことが期待されます。
慢性鼓膜炎では、真菌が原因となっていることもあります。この場合には、抗真菌薬の使用も検討します。また、慢性鼓膜炎では肉芽腫を除去したり、薬剤を用いて焼灼術を行ったりすることもあります。慢性鼓膜炎は長期化することもあり、治療が円滑に進まないこともあります。このような理由から定期的な鼓膜処置が必要とされることもあるため、専門家の指示に従った治療を受けることが重要です。
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