DOCTOR’S
STORIES
大分県・大分市エリアで診療に尽力する和田 蔵人先生の医師キャリアストーリー
物心ついた頃から、私は医師として働く父の背中を見て育ちました。父はクリニックの院長でしたが、移転前のクリニックは1階が診療所、2階が自宅という造りになっており、そのため私は、医師である父、クリニックで働く看護師、クリニックに来てくれる患者さんといった人々に囲まれるような形で幼少期を過ごしました。多くの患者さんから感謝され、慕われている父の姿を見るのはいつも誇らしい気分だったことを覚えています。
その後中学、高校では親元を離れて長崎県で寮生活を送りました。父の姿は自分にとっては理想的に思えたので、自分も家(クリニック)に戻って父の後を継ぎたいと漠然と考えるようになりました。周りの友人も医師を目指す人が多く、そうした友人たちと共に切磋琢磨しながら、地元にほど近い佐賀大学医学部に進学することになりました。
医師として働く父の背中を見て、私が強く感じていたことは「より多くの患者さんの助けになりたい」ということでした。たくさんの患者さんがクリニックを訪れ、笑顔で帰っていくその姿を見て、私も多くの人の助けになりたいと考えました。
佐賀大学医学部を卒業後は大分県立病院で研修医として勤務しました。そこで救急外来での診察や救急車の対応などを行いましたがお腹の痛みを訴えて来院される方が多かったのは印象的でした。腹痛などの症状は消化器系の異常によって引き起こされることも多く、また、診察する部分も消化管(食道・胃・小腸・大腸)から実質臓器(肝臓・
老朽化していたクリニックを移転し、継承したうえでこの場所でスタートすることになりました。父は今も新クリニックで、昔と変わらず、長年慕ってくれる患者さんたちを診ていますが、それと同時に私は新しい層の患者さんたちも多く診たいと考え、移転に併せてさまざまな試みを行いました。
たとえば、クリニックのホームページ*。これまで当院にはホームページがなかったので、ホームページを新たに開設し、初めていらっしゃる方にも分かりやすいものにしました。オンラインで診察の予約ができるようになりましたし、ホームページに掲載されている内容も病院の情報だけではなく、患者さんにもっと自分の病気について知ってほしいという思いから、病気の理解を深めるような記事も多く掲載しております。今、流行っている病気や、予防についての記事も多く載せているので、ぜひ読んでみてほしいです。
また、今回の移転でどうしても実現させたかったのは、内視鏡検査の充実でした。移転前のクリニックでは、胃カメラ検査を1日1,2例行うのみでしたが、移転後は新たに大腸カメラ検査も開始し、胃や腸の異常が疑われる患者さんを当院で迅速に検査することができるようになりました。またプライバシーに配慮し、内視鏡の前処置室(大腸カメラの際の下剤を飲む部屋)を全てトイレ付きの個室にしたこと、新型コロナウイルス感染症やそのほかの感染症が疑われる患者さん専用の診察室を作ることができたのは、ちょっとした自慢です。
私はこのクリニックを“患者さんを断らない”クリニックにしていきたいと考えています。
それを強く感じたのは新型コロナウイルス感染症が蔓延したときです。多くのクリニックでは人員も体制も不十分で発熱外来を受け入れられないという状況もあったのですが、私は医師として、自分ができることを最大限やりきりたいと思いましたし、頼ってクリニックに来てくれる方の期待に応えたいという思いから、積極的に発熱患者を受け入れました。クリニックで働く看護師や医療スタッフ、そして家族の理解があって実現できたことではありますが、そのときに初めて来てくれた患者さんが、私たちを信頼して、今もかかりつけ医として私たちを頼ってここに来てくれることは、大変うれしいことだと思います。
また、患者さんをしっかりと受け入れることに加えて、患者さんそれぞれに合った適切な医療機関に導くことも、地域に根付くかかりつけ医として、とても重要な役割だと思っています。幸いなことに、大分県立病院、大分赤十字病院、アルメイダ病院と市中の病院で勤務してきた経験がありますので、患者さんの病気に併せて、適切な病院を選び、紹介することもできます。
地域のかかりつけ医として、頼ってこの場所に来てくれる患者さんの信頼を大切にし、その期待には応えていきたいと思っています。まずは、自分の健康に関心を持つこと。そして何か不安なことがあれば、気軽に足を運んでくれるとうれしいです。
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