DOCTOR’S
STORIES
東京・新御茶ノ水エリアで診療に尽力する大橋直樹先生の医師キャリアストーリー
鼠径ヘルニアに対する標準的な治療法は、手術でヘルニアが生じた
その医師は、腹腔鏡を使って素早くかつ丁寧に鼠径ヘルニアの手術を行っており、それを目の当たりにしたとき、私は驚きを隠せませんでした。また開腹手術と比較した際の、術後の患者さんの回復の早さや合併症の少なさにも驚きました。「患者さんにとってよりよい体験」となる手術を追求する重要性を、その医師から学びました。この経験以来、私自身もそのような手術を提供することに全力を注いでいます。
クリニックを開業する前、ある病院で外科医として勤務していたときのことです。手術の経験を重ねて、手技にも自信を持ち始めたころ、ある患者さんが鼠径ヘルニアの手術のために3泊4日の入院が必要なことに不満を持っていると知り、これが私の転機となりました。
そのとき私は、入院日数が長いのは医療提供側の都合であり、技術的には日帰り手術が可能であると気付きました。現代は麻酔技術が進歩しており、日帰り手術によって患者さんの負担を軽減し、社会復帰を早めることができるのではないかと考えました。患者さんの言葉をきっかけに、私は日帰り手術の可能性を真剣に考え始めました。
日帰り手術を実現するには、技術的な問題だけでなく、施設側の人員体制や設備も整える必要がありました。当時、鼠径ヘルニアの手術は入院を前提としており、日帰り手術を想定した準備やケアが整っていなかったのです。そこで私は「日帰り手術が可能なクリニックを自主設立することが、患者さんに喜んでいただける医療を提供するための有効手ではないか」という結論に至り、東京外科クリニックを開業することを決意しました。
腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術を提供するために、スタッフとともに運営や体制を整え、東京外科クリニックを立ち上げましたが、これは始まりにすぎませんでした。
私個人が日帰り手術を完遂する技術を持っていても、患者さんにより多くの選択肢を提供するためには、クリニック全体の医師が同等、あるいはそれ以上の技術を持つ必要があります。クリニックの技術力を高めるべく、順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科 特任教授ならびに東京医科大学病院 消化器外科・小児外科 客員教授を務める
私が目指すのは「患者さんにとってよい体験となる手術」を提供することです。どれだけ高い技術を持っていても、患者さんとの関係がなければ、本当によい経験にはなりません。そこで、初診においては全ての患者さんを私と院長のどちらかが必ず診察し、クリニック全体で責任を持って手術に臨む体制を整えています。
当クリニックでは手術中のミスを防ぐため、手術の前にチェックリストを運用しています。手術に必要な全ての項目を満たさなければ手術を進められない仕組みを徹底して手術に臨んでいます。また再発症例や高齢の方に対する手術など、難しい症例にも挑戦しています。難しい症例の患者さんにこそ、私たちの技術力を発揮できると信じています。
私たちは、患者さんの負担軽減を優先し、少しでも早く元気に過ごせるようにすることを重視しています。 東京外科クリニックで手術を受けた患者さんが早期に回復し、再び日常生活に戻れることこそが、私たちが目指す「よい体験」です。これを日々の診療で実現し続けることが、私の使命です。
この記事を見て受診される場合、
是非メディカルノートを見たとお伝えください!
東京外科クリニック
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。