DOCTOR’S
STORIES
神奈川・横浜エリアで診療に尽力する鈴木謙一先生の医師キャリアストーリー
【2024年12月開院予定】※クリニック開院前の情報のため、内容が変更になる場合があります。
父は消化器内科を専門とした開業医で、胃カメラや大腸カメラを使った検査をはじめとする診療を行っており、幼少期から父の姿を見て育ったことが医師を目指すきっかけになりました。医師は「患者を治す」、そして「命を救う」のが使命だと感じていますが、その結果として患者さんから感謝される職業は医師のほかにはないと感じ、父と同じ道を志し、医学部に進学しました。
研修医を経て、内科医を目指しました。内科医の中でも消化器、特に内視鏡の手技に魅了されていきました。内視鏡は、普段は見ることのできない体の中の様子をスコープを用いてモニターに映し出し、医師が直接リアルタイムに胃や腸といった臓器を内部から観察できるものです。また、異常が見つかった場合、内視鏡用の処置具により、病理診断のための組織採取(生検)を行い病気の原因を深く調べ、がんの原因にもなるポリープ切除などの処置も可能です。モニターを見ながら機器を操作し、細かい作業も行うため、内視鏡操作の経験と鍛錬が必要なのですが、私はこの内視鏡技術にのめり込んでいきました。それは当時、昭和大学横浜市北部病院消化器センターにいらっしゃった
内視鏡のスペシャリストとして、患者さんにとって適切な処置をしたい、そのためにはもっともっと技術力を高めていきたいと考えており、これからも内視鏡技術の研鑽を積んでいきたいです。
開業を決意したのは、がん治療の早期発見と早期治療をより多く実現したいと強く感じたためです。大学病院で約10年間勤務した後、中核病院でがん診断に従事しましたが、「もっと早く来院してくれていたら、もっと早くがんを見つけられていれば、助かる命もあったかもしれない」、そう思うことも多々ありました。がんの再発リスクを減らすためにも、やはり早期発見が重要であり、早期発見のためには、胃カメラ・大腸カメラが有効です。バリウム検査や血液検査などで胃や腸の検査をすることはできますが、実際に目で患部の状態を確認し、必要であればそのまま処置できる内視鏡検査は、世界に誇る日本の素晴らしい技術です。血便などの兆候から腸の異常を確認することもできますが、実はそのような兆候が出てからでは対応が遅くなってしまうケースがほとんどです。年齢と共にリスクが上がってきますので、医学的な見地からすると40歳を超えている方は、症状がなくても一度、胃カメラ・大腸カメラを受けていただくことを推奨しています。一度受けていただければ、胃や腸の状態をしっかりと把握することができるので、その後は1〜2年に一度、定期的に検査を受けていただければ、がんが進行するリスクを下げることが可能です。内視鏡検査と同時に、がんの原因となり得るポリープの切除もできるので、早期発見だけではなく、予防処置の観点からも有効なのが内視鏡検査のメリットです。しかし、胃カメラや大腸カメラの検査に抵抗を感じる方が多いのも事実です。過去の検査で痛い思いをしたために検査から遠ざかってしまった方や、痛いという話を聞いてなかなか検査に踏み切れない方も多いでしょう。そんなイメージを払拭し、内視鏡検査が患者さんにとってもっと身近なものになり、その結果、早期発見が実現され、進行がんでの発見が今よりも少ない世の中にしていきたい、そんな思いから開業を決意しました。
医師としての私のミッションとして「病気をなくし、いつまでも家族と笑って過ごせる社会の実現」を掲げています。胃炎がひどく、あまりご飯を食べられなかったり、お腹を壊しやすかったり、自分はそういった体質だと思って治療を諦めている方も多いのではないでしょうか?実はストレスが起因となって、そういった症状を引き起こしている場合が数多くあります。職場や学校、家族関係などでストレスを抱える方は増えています。根本的にそのストレスの元凶を取り除くことが必要ですが、仕事や友人関係のストレスを簡単に取り除くことは困難なことが多いです。しかし、適切な治療によって、その症状を軽減・改善させることは可能です。もちろん、市販薬でも対処可能ですが、効かない場合も多くあります。また、その方の症状を診て、その方に合った処方をすることで、症状を緩和、改善させるのが消化器内科医としての私の役割だと感じています。病気の治療だけではなく、予防や適切な食事の取り方など、日頃のケアのアドバイスもしていますので、健康診断で異常が見つかった方はもちろん、胃や腸に関する悩みがあるけれど相談するほどではないと思っている方でも、気軽に来院してほしいと考えています。体質的なものだと感じている方も、実は病気を抱えている場合もありますし、悩みを話すことでストレスが軽減され、笑って過ごせる時間も増やすことができるのではないかと考えています。皆さまが胃腸の健康に関心を持つことで、ストレスのない、健康な生活ができるようになることを望んでいます。
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