まおうぶしさいしんとう

麻黄附子細辛湯

最終更新日
2024年10月30日
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2024/10/30
掲載しました。

効果・効能

悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいあり、四肢に疼痛冷感あるものの次の諸症:

用法・用量

成人の場合、1日2~3回服用します。服用のタイミングは、食前(食事の1時間~30分前で胃に食べ物が入っていない状態)または食間(食事の約2時間後)です。服用する量は年齢や体重、症状の度合いによって増減します。

リスク

麻黄附子細辛湯を服用することで副作用が生じる可能性があるほか、ほかの薬を服用する際は飲み合わせで注意する必要があります。

副作用

発疹(ほっしん)発赤(ほっせき)といった症状が現れることがあります。また、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮など自律神経系の症状、口渇や食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐など消化器系への影響が生じる場合があります。そのほかにも、排尿障害や、のぼせ、舌のしびれなどが起こることもあります。これらの症状が現れた場合は服用を中止しましょう。

重大な副作用として、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇などを伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるため、異常が認められた場合には医師に相談しましょう。

使用上の注意

体力の充実している方は、副作用が現れやすくなり、症状が増強される可能性があるほか、暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の方が服用すると心悸亢進やのぼせ、舌のしびれ、悪心などの症状が現れることがあります。著しく胃腸の虚弱な方は、口渇や食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐などが現れることがあるほか、食欲不振や悪心、嘔吐のある方はこれらの症状が悪化する可能性があります。発汗傾向の著しい方は、全身脱力感などが現れることがあります。

狭心症や心筋梗塞など循環器系の障害がある方や既往歴のある方、重症高血圧症の方、排尿障害のある方、甲状腺機能亢進症の方、高度の腎障害のある方は疾患と症状が悪化する可能性があります。

生薬を摂取しすぎると思わぬ作用が生じる可能性があるため、ほかの漢方薬を飲む際は、生薬の重複に注意しましょう。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける必要があります。また、服用量は個人の体調などによって異なるため、医師や薬剤師に相談しましょう。

成分

日局マオウ
日局サイシン
日局ブシ末

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