原因
原因は完全には明らかになっていませんが、舟状骨の外傷や慢性的な圧迫がきっかけになることが指摘されています。骨の外傷の治癒過程に異常が生じることで病気の発症に至る可能性があります。
ケーラー病は「骨端症」といわれる、小児に特有の骨の病気の一種です。骨端とは骨の端の軟骨で、骨の成長が起こる部分です。骨よりは強度が弱いので荷重などの負荷や外傷の際に傷つきやすい場所です。舟状骨は足のアーチ(土踏まずのカーブ)の頂点に位置するため荷重するときに負荷がかかりやすい場所です。
骨の成長に伴って徐々に骨端が固まり骨が強くなっていきますが、舟状骨はこの過程が他の骨に比べて遅い傾向があります。舟状骨への血液の供給が十分でないこともあり、骨がうまく成長できずに徐々に腐ってつぶれてしまい、ケーラー病の発症に至るとも考えられています。
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