原因
中手骨は手の平を構成する5本の骨であり、手根骨から基節骨につながりを持ちます。中手骨は人が生活するうえで負荷がかかりやすい骨のひとつであり、中手骨の骨折は頻度の高い外傷であるといえます。その中でも最多はボクサー骨折とされています。
ボクサー骨折は、強いパンチ動作を繰り返すことで中手骨に対して外力が加わることが主な原因とされています(ただし、1回のパンチでも起こることはあります)。
通常はパンチを行っても、中手骨に対する外力は縦軸方向に緩衝されていきますが、パンチが当たる位置によっては外力が中手骨の頚部に直に伝わってしまい、骨折が生じるのです。
中手骨の中でも細い構造の小指や環指(薬指)に生じることが多いですが、非常に強い外力が加わると、人差し指や中指に生じることもあり、親指が直撃を受けるようなパンチを行うと親指の中手骨に生じることもあります。
また、パンチ動作以外にも、ハンドルを握ったまま正面衝突する交通事故や拳を突く転落事故など、拳を握ったまま手の甲と指の関節部に強い外力が加わることが原因となることもあります。
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