原因
マンソン裂頭条虫は水中で孵化した後、ケンミジンコなどに食べられます。ケンミジンコは次にカエル、ヘビ、ブタ、イノシシなどによる食物連鎖を経て、動物内に感染します。
さらにマンソン裂頭条虫はプレロセルコイドと呼ばれる形態の幼虫へと変貌し、イヌやネコなどに入り込むと成虫へと変化します。イヌやネコに寄生したマンソン裂頭条虫は卵を産み、糞便と一緒に排出されることでマンソン裂頭条虫の生活環が完成・継続します。
プレロセルコイドに汚染された動物をヒトが食物として摂取するとマンソン裂頭条虫の感染が成立、マンソン孤虫症を発症します。ヒトの体内ではプレロセルコイドは成虫になれず、そのままの状態で体内を移動、皮下、眼瞼、脳、肺など侵入した先での症状を起こすようになります。マンソン裂頭条虫はヒトの体内では20年ほど生きることができるという報告もあります。
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