治療
上腸間膜動脈症候群の治療は、保存的治療と手術治療の2つに大きく分けられます。
保存的治療
上腸間膜動脈症候群では、薬剤の投与や手術などをせずに回復を目指す保存的治療が第一選択とされます。急性期には、飲食を控えた状態で胃に管を入れて胃・十二指腸を減圧する治療を行い、脱水状態の場合は点滴治療を行います。
また、食事を小分けにして取る、食後に四つん這いの姿勢になるなど十二指腸への圧迫を和らげる体勢を促すといった生活指導も行われます。さらに、この病気は上腸間膜動脈周囲の脂肪減少が主な原因と考えられているため、脂肪を増加させるために鼻などから十二指腸の先の小腸に管を通して栄養を補給する治療が行われることもあります。
手術治療
症状が強く、保存的治療を行っても症状が改善しない場合は十二指腸への圧迫を和らげるための手術や、十二指腸と小腸にバイパス(迂回できる道)を作る手術などを行うことがあります。
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