検査・診断
眼内悪性リンパ腫と確実に診断をつけるためには、生検といって眼の中の病変部(硝子体という眼内のゼリー状の物質をとることが多いです)をとり顕微鏡で調べる検査を行う必要があります。眼内からとることのできる組織量は限られているので顕微鏡的に診断がつかない場合もあり、リンパ腫に特徴的な遺伝子変化を検出する方法(ポリメーラーゼ連鎖反応)も非常に有用です。
また、眼内リンパ腫では硝子体の特定のタンパク質濃度(インターロイキン10)が高く出ていることが多いため、その濃度測定を行うこともあります。眼内悪性リンパ腫と診断された場合はさらに全身検査が必要になります。脳内をはじめ中枢神経にリンパ腫を併発していることがあるためです。眼以外にリンパ腫があると生命予後に関わり治療方法が異なるため、頭部MRI(核磁気共鳴画像法)や全身PET(陽電子放射断層影)検査を行い眼内以外にリンパ腫があるかどうか検査します。
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