せんてんけつじょし

先天欠如歯

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

先天欠如歯とは、乳歯が抜けた後も永久歯が生えてこない状態を指します。日本人では10人に1人の割合でみられ、決してまれなものではありません。

永久歯が生えてこないことで、歯並びが悪くなるなどの問題を生じる可能性があります。そのため、通常残っている乳歯をそのまま使いますが、乳歯を何らかの理由で失ってしまった場合にはブリッジによる補綴(ほてつ)処置、義歯インプラントの埋入、歯の矯正治療などを行います。

原因

先天欠如歯の原因は、遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているなどといわれていますが、現状でははっきり解明されていません。

症状

先天欠如歯では、永久歯が生えてきません。1~2本程度の欠損であることが多いですが、ときに10本以上の永久歯が生えてこないこともあります。

本来永久歯と置き換わるべき乳歯がそのまま残存することもありますが、残存した乳歯は永久歯と比べて弱く、早い段階で抜けてしまうこともあります。

乳歯が抜けてしまうと、噛み合わせが悪くなる、歯並びが悪くなるなどの問題が生じます。

検査・診断

先天欠如歯は、永久歯が萌出(歯が生える)する時期に萌出しない場合、パノラマエックス線写真と呼ばれるレントゲン検査で診断することは可能です。

治療

残された乳歯を長持ちさせるための定期的な歯科への通院が望ましいです。乳歯が失われた場合には、その後の噛み合わせや顎の発達などに悪影響が生じるため、治療が必要になります。具体的には、ブリッジによる補綴処置、義歯インプラントの埋入、歯の矯正治療などを行い、可能な限り適切な噛み合わせを確保することが必要です。

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