はくりこっせつ

剥離骨折

別名:裂離骨折
骨・関節

目次

項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

概要

剥離骨折とは、靭帯(じんたい)や筋肉、(けん)が急激に収縮することに伴って、骨がはがれ落ちてしまう骨折を指します(正式には「裂離骨折」と呼称されますが、「剥離骨折」という呼び方が一般的であるため、この記事では「剥離骨折」で統一しております)。

スポーツや交通事故、転落などに関連して生じることがあります。痛みや腫れ、皮下出血、骨折部位によっては、感覚障害や歩行困難を生じます。発症した場合には、冷却などの応急処置の後、手術の要否などを検討します。

原因

剥離骨折は、腱や靭帯などが骨に付着する部分において、急激に強い力がかかることで生じます。

スポーツ中などには、突然方向転換をしたり、急激な衝撃に耐えるために強く踏ん張ったりすることがあります。こうした動作に関連して、骨に付着する腱や靭帯が強く収縮をし、その力に骨が耐えきれなくなった場合に、剥離骨折が生じる可能性が出てきます。

その他、剥離骨折が生じうる場面としては、高い場所からの転落、交通事故なども挙げることができます。

症状

骨折部位に一致した痛みや腫れ、皮下出血などを認めます。はがれた骨がもともとあった場所からずれてしまうこともあります。骨折部位によっては感覚障害や歩行困難をきたすこともあります。

剥離骨折は骨に突然の外力が加わることで生じるため、(かかと)骨盤(こつばん)、肘、膝など強靭(きょうじん)な筋肉や腱、靭帯が存在する部位で生じることがあります。

検査・診断

身体診察により受傷部位の痛みや骨のずれなどを評価します。また、受傷時の状況を問診にて確認します。剥離骨折が疑われる場合には、詳細に評価するために、画像検査を行います。

レントゲン検査

骨のずれや骨折の有無などを詳細に評価して診断します。

CT・MRI検査

レントゲン検査で診断がつかない場合には、CTやMRIなどの画像検査を行うこともあります。

治療

応急処置

剥離骨折が疑われる場合には、病院を受診する前に、応急処置としていくつかの処置を行うことが勧められます。具体的には、下記のような処置が症状緩和のためには有効です。

  • 受傷部位の安静を図る
  • アイスパックなどにより患部を冷やす
  • 外傷部位を圧迫する
  • 受傷部位を心臓よりも高い位置に挙げる

保存的治療

損傷部位を特定して安静を図ります。そのために、ギプスなどによって局所を固定することもあります。痛みが強い場合には、鎮痛薬の内服も検討されます。以上のような治療により、数週間程度で治癒することが期待されます。

手術

骨のずれや骨折の大きさによっては手術を行うこともあります。腱や靭帯が同時に損傷を受けている場合には、こうした損傷も同時に修復することがあります。