ふくびくうのうほう

副鼻腔のう胞

別名
副鼻腔嚢胞
最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

副鼻腔のう胞は、上顎洞などの副鼻腔に、水分が含まれる「のう胞」と呼ばれるものが形成される病気です。副鼻腔に対する手術後の後遺症として生じることが多いですが、交通事故の数年後に生じたり生まれつき自然に発生することもあります。

副鼻腔のう胞では、顔面の腫れや痛み、視力障害を引き起こすことがあります。治療方法は、出現している症状、感染の有無、周囲の構造物への圧迫状況などにより異なります。視力障害が生じた際には、早期の治療が必要となります。

原因

副鼻腔のう胞は、副鼻腔に対する手術後の後遺症として生じた場合、上顎洞に対する手術が多いため、上顎洞に形成されることが多いです。

のう胞は、ひとつのこともあれば複数個形成されることもあります。手術後、数年という長い期間を経て発症します。

副鼻腔のう胞は、副鼻腔の慢性的な炎症により生じることもあります。慢性炎症が生じると、徐々に液体成分が蓄積しやすいような構造が副鼻腔内に形成されて、副鼻腔のう胞へとつながります。

 

症状

副鼻腔のう胞では、のう胞が大きくなることやのう胞に感染症を併発することで、さまざまな症状が出現します。具体的には、頬の違和感や腫れ・痛み、歯の痛みなどです。

副鼻腔のう胞により、周囲の構造物が圧迫されるとさまざまな症状が生じます。眼球の横にある篩骨洞や蝶形骨洞に副鼻腔のう胞が生じると、眼球や視神経が圧迫されることで、物が二重に見える複視や、視力障害などの症状が引き起こされることもあります。

検査・診断

副鼻腔のう胞は、複視、頬の腫れなどの症状がみられる場合に疑われます。慢性副鼻腔炎などの手術を受けたことや顔面外傷などの事故の既往があるか問診にて確認します。目に症状がある場合には、目の動きや視力などを調べます。

また、のう胞の存在が疑われる部位に対して画像検査が行われます。具体的にはCT検査やMRI検査などが行われ、のう胞の存在、個数、大きさ、周囲の構造物への圧迫状況などを評価します。

治療

副鼻腔のう胞の治療は、出現している症状、感染の有無、周囲の構造物への圧迫状況などを考慮したうえで決定されます。

感染症によって腫れや痛みが助長されている場合には、抗生物質や痛みを和らげるために鎮痛剤を使用します。液体成分の貯留が顕著な場合には、針を刺して内部の液体成分を排泄させることもあります。これらに加え、手術を行うこともあります。

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