症状
境界性パーソナリティ障害では、衝動的な行動・常軌を逸した情緒性・一貫性のない行動が見られます。特に、他者から見捨てられることを過剰に恐れ、それゆえに常に不安感を抱き、日々の生活に満足感や幸福感を覚えることが少なくなります。また、他者の注意を自分に向けるように常識的でない行動や言動を繰り返します。場合によっては自殺未遂やアルコールの多飲、薬物乱用、非行、不特定多数との性行為など自身を傷つけるような行為を繰り返すようになります。
また、自身と他者との区別がつかなくなり、他者との適切な距離感を保てなくなることも多々あります。特定の他者に異常な執着を見せ、あたかも崇拝しているかのように振る舞うかと思えば、相手が距離を置こうとしたり自身に否定的な行動を取ったりすると、手の平を返したように激しい怒りや憎しみを抱いて攻撃を開始するようになります。
これらの行動によって他者と円滑な関係を築くことができず、患者は社会生活の中で孤立するようになり抑うつ状態になることも少なくありません。
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